15/10/14 23:56:12.78 ljZFzhsz0.net
現役の野球審判員です。
昔の6人制では外野審判の役割はポール際の打球の判定が主でしたが、
現在の外野審判の役割は、外野飛球の判定全般を行うことにあります。
ですから、原則として1塁・3塁の審判は自分を越えた飛球の判定は行わないことになっているので、
役割が重なることはありません。
また、塁審と違い、ファウルラインの外側ではなく内側に位置するのも外野飛球全般を追う目的のためです。
しかも、ポールの真下に立っていると、上を見上げたときの遠近感の問題で、
本当にポール際ギリギリの打球や、ポールの上を通過する打球が来た時には案外判定しづらく、
ポールから少し離れた方が分かりやすいこともあります。
そういったわけで、MLBの6人制で現在のようなポジショニングとなり、
日本のプロ・アマでも同じように採用されています。
それでも、昔の6人制を経験しているNPBのベテラン審判員の中には、
打者が引っ張る側にいるときはホームランを警戒して昔馴染みのポール下を好み、
打者ごとに移動する方もいるようです。