02/08/14 16:18 z9E1wt7+.net
PUVA(psoralen ultraviolet A)療法は、紫外線に対する感受性を高める
「ソラレン」(psoralen)という薬を皮膚に塗ったり、または内服して、
そのあと皮膚に波長の長い紫外線を照射する光線療法です。
本来は尋常性白斑という、皮膚の色が白く抜けてしまう病気に対して、
もとの肌の色にするための治療として行われていたものです。
つまり機能低下した白斑部分の色素(メラニン)産生細胞を
刺激して再びメラニンをつくらせるのです。
近年、このPUVA療法が皮膚のアレルギー反応を抑える効果を
併せ持つことが知られるようになり、一部の病院では
アトピー性皮膚炎の重症例の治療に試験的に使われています。
しかし、まだ十分な評価が得られておらず、また医療保険外での治療にります。
そのため、皮膚科医でこの治療を行っているところはごくわずかです。
この療法は元来、皮膚の色を黒くする治療法ですので、
十分な効果をあげるためには、入院または頻繁に通院することが必要で、
かなり肌の色が黒くなるほど照射しなければなりません。
さらに、長期間治療を行うため、紫外線による皮膚がんの発生など、
一般的な治療法として用いるには解決すべき課題が多いのが実際のところです。