07/07/19 21:27:59 Xlz6qFOB.net
ガイドラインを読んでいて,最も気になったのはこの点であった。
ほとんど全てのページにステロイド軟膏が登場している。
恐らくこれは,その他の皮膚科診療に関する教科書にも共通していると思われる。
皮膚疾患にステロイド軟膏を使うのは当たり前と思われているし,
恐らく皮膚科医にとっては常識以前のものだろうと思う。
事実,ほとんどの皮膚疾患の治療にステロイドが使われているが,
これはその他の診療科から見れば特異な現象ではないだろうか。
なぜなら,皮膚科以外の診療科でのステロイドの使用は,
極めて限定されているからだ。
よく使われるのは膠原病などの自己免疫疾患,
喘息の重責発作,アナフィラキシーショック,ケロイドの治療,
そして抗癌剤との組み合わせで使われるくらいであり,
それほど使われている薬ではない。
他の診療科でステロイド剤がそれほど使われていないのに,
皮膚科でこれほど頻用されている事に理由があるのだろうか。
例えば,他の臓器と違って,
皮膚にはステロイドが特異的に著効するなどの理由があるのだろうか。