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■栄養ハランス豊かな食事を摂り、ストレスフリーに暮らす狩猟採集時代の人々
穀物中心で栄養失調に陥った1万年前の農耕革命以降に比べて、約260万年もの間続いた狩猟採集生活では、 たんばく質、動物性脂質、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルなど栄養バランスのよい食事がなされていたようです。
収穫した食物を保存する技術もありませんから、その日のうちに消費します。
また権威や負債が生じないよう平等に分配し、徹底的な分ち合いや父換のシステムが発達していったと考えられています。
この狩抓採集社会における平等主義は、
人類以外の霊長類との共通祖先から受け継いだ特徴であり、
食物を仲問と分け合って共に食べることで連帯意識を高めていたようです。
そのスタイルは、いまもコンゴのムブティ族やカラハリ砂漠のブッシュマンの間に残っています。
それに加えて、狩抓採集の生活では身体活動が盛んであり、集団間でトラブルがあれば、移動することで解決できました。
このため定住型の集団に比べて社会的ストレスは低かったと考えられています。
豊かな食物とストレスのない生活のためか、
ケガや感染症、あるいは出産を乗り越えさえすれば、
狩猟採集時代の人類は現代の先進国で幕らす人々と同じくらい長生きをしていました。
しかも高血正、糖尿病、ガン、脳卒中、心筋梗塞、骨租しょう症といった
現代では珍しくもない慢性病がまったく見当たりません。
狩猟採集民族は元気で長生きだったわけです。
現代社会のような文明の発達はないにせよ、狩猟採集時代の人類は、
「健康でストレスのない豊かな社会」で暮らせていたと言えるのではないでしょうか。