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2017.7.15 01:00
★【正論8月号】女性宮家が皇室を滅ぼす 「弱み」につけ込んだ民進党 作家 竹田恒泰
天皇陛下の譲位を定めた譲位特例法の付帯決議に、女性宮家に関する文言が
付されたことが波紋を呼んでいる。皇室典範は、女性皇族は結婚とともに皇族の
身分を離れることを定めている。この規定を改め、結婚後も皇室に残れるように
しようというのが「女性宮家」である。政府与党は、女性宮家は「女系」天皇への
道を開く可能性があるため、慎重な立場を保ってきた。
総理官邸や自民党でも女性宮家の是非を検討した形跡は無い。
それに対して、女性宮家創設を強引に主張してきたのが民進党である。
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■スパイが皇族になる可能性も
女性天皇・「女系」天皇を認めた場合は、女性天皇の配偶者は皇族になるのであるから、
女性皇族の配偶者にも皇族の身分を与えるのは自然な流れであり、ゆえに有識者会議では、
女性宮家は、女性天皇・「女系」天皇と一体となるものとしていたのである。
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二千年以上に及ぶ我が国の皇室の歴史において、結婚により民間出身の女子を
宮中に入れたことは数多の例がある。今から千六百年以上前から、藤原氏をはじめ
とする有力氏族は娘を皇室に嫁がせてきた。しかし、民間の男子を皇族にした例は一例もない。
民間の男子を皇族にするというのが女性宮家なのである。
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歴史的に女性宮家が許されていたらどうなっていたであろうか。平清盛、足利義満、
織田信長、徳川家康などの為政者たちは、自分の息子を皇族にして皇室を政治的に
操ろうとしたであろう。さらにその子供が即位したなら、それは「足利王朝」あるいは
「徳川王朝」と呼ばれるものである。欧州では男系継承が途切れる度に王朝名が変わることを常としてきた。
皇室は外部の女子は受入れてきたが、外部の男子を一人も受入れてこなかった。
それが男系継承の趣旨である。つまり、女性宮家の拒絶は、女性を排除するのではなく、
男性を排除する考えなのである。これは男尊女卑ではなく、むしろ女尊男卑というべきであろう。
もし女性皇族が恋に落ちたのが、大物政治家の息子であったらどうであろうか。
いや、外国人であったら、あるいは、日本人だと思っていたら本当は外国人であったらどうであろうか。
外国のスパイである可能性はないであろうか。このようなことを考えると、先人たちが、
外部の男子を一人も皇族にしてこなかった意味をうかがい知る事ができると思う。
このような保守派の批判を警戒してか、女性宮家推進論者は、女性皇族の配偶者を皇族にしない、
あるいはその子も皇族にしないと主張してきた。かつての民主党はその様な説明をして保守派の
合意を得ようとした。しかし、同じ屋根の下に皇族と民間人が同居することが果たして可能であろうか。
皇族の生活費は「皇族費」という公費が使われる。無論、民間人の生活費に公費を充てることはできない。
つまり、朝ご飯の目玉焼き一つとっても、妻の卵は公費で、旦那の卵は自ら稼いだ私費で払わなくてはならず、
もし旦那が妻の玉子を食べたら、即公費流用になる。実に現実離れした意見といわざるを得ない。
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かつて民主党は、女性宮家に生まれた子は皇族にしないから男系継承は維持されると説明した。
しかし、将来皇位継承の危機が生じた際には、女性宮家に生まれた子を皇族にすべきだという
世論に押されて、なし崩し的に男系継承が崩れるであろう。皇位継承を安定たらしめるためには、
皇位を担えない女性宮家なるものを増やすのではなく、伝統的にも法的にも皇位を担える
正統な皇族を確保する必要がある。
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