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★中国、劉氏支持者ら拘束 遺体の国外移送、解剖警戒
【瀋陽＝浅井正智、北京＝平岩勇司】肝臓がんによる多臓器不全で死去した
中国の民主活動家、劉暁波氏（６１）の遺体について、香港メディアは十四日、
遺族が冷凍保存を要望しているのに対し、中国当局は速やかに火葬する方針だと報じた。
遺体が国外に移送されて解剖などをされるのを阻止する意図とみられ、
遺体の扱いに神経をとがらせている。当局は抗議活動などを警戒し、
劉氏の支持者らを監視下に置いている。
当局の発表では劉氏は十三日午後五時半すぎ、遼寧省瀋陽市の病院で死去。
遺体は病院の南西二十五キロの葬儀場に運ばれた可能性がある。
香港メディアによると当局は遺族に対し、火葬し海に散骨することに同意するよう要求。
中国の民主化を求め劉氏らが起草した「〇八憲章」に署名した一人は、本紙の取材に
「埋葬すれば民主化運動の『聖地』になるからだ」と指摘する。
一方、北京の人権活動家の胡佳氏によると、支持者らの拘束は十三日の劉氏の死去後、
間もなく始まった。胡氏らの自宅は国家安全担当の公安当局が監視し、行動を制約している。
欧米各国の首脳らは劉氏の功績をたたえ、国外での治療を認めなかった中国当局を批判。
中国外務省の耿爽副報道局長は十四日の定例会見で「強烈な不満と断固とした反対」
を表明し、米国などに抗議したと明らかにした。
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