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★「ようこそ地獄へ」G20サミット・あり得ないレベルの厳戒態勢
過激なテロとデモ計画が水面下で進行中
川口 マーン 惠美作家
7月7日から2日間の予定で、ハンブルクでG20サミットが始まるが、警備がグロテスクなほどエスカレートしている。
動員されている警官が2万人。対テロの警戒も厳重だが、サミットに対する抗議活動が、
認可されているものだけでも30もあり、それが暴発しないようにと警察は必死だ。
すでに7月1日あたりから、プロの極左集団が全国から集結し始めている。
活動家の主張は、G20の進めるグローバリズムの否定で、グリーンピースなど環境団体は、
C02削減のため、石炭火力発電の即刻停止を求めている。
サミットの際、左翼の活動が盛んになるのは毎度のことだが、今回は人口密集の都市での開催のうえ、
テロの危険も高い。警察はマンホールなどあらゆる場所を覗き込み、火炎放射器で封印している。
ハンブルクは厳戒態勢だ。
週刊誌「focus」のオンライン版(6月23日付)によれば、サミットの期間中、ハンブルク港に軍艦が
繫留するという。記事のタイトルは、『我々はありえないことを考えなければならない』 。
軍艦の任務は、テロの際、各国の首脳らを直ちに保護し、攻撃から守ること。
ただし、本来、国内の治安は警察の管轄であり、軍の出動は、災害や重大な厄災事故以外には
禁じられているため、部品調達のためのやむを得ない寄港ということにするらしい。艦内では負傷者の
手当もでき、万が一の場合は、そのまま北海方面に脱出。まるで映画のようだ。
会議や晩餐イベントの行われる建物の周りは、すでに数日前より、かなり広範囲が徹底的に封鎖されている。
核心の部分はサミット関係者しか入れず、バスや地下鉄も素通りする。もちろん、その地域での商売はできない。
これらに関しては、すでに1ヵ月も前から告知が行われてはいるものの、住民の不満は大きい。
さらに、空港、会議場、ホテルといった広範囲を、要人とその随行人が車を連ねて移動するときには
交差点が封鎖されるので、ハンブルク市内は数日間、断続的な渋滞に見舞われるだろう。
また、各種のデモが暴動になったときのため、現在、使われていない郊外の卸市場が、
仮の留置所に改造された。最高400人を拘留できる巨大な留置所だ。
その横には事務所代わりのコンテナが並べられ、140名の役人が待機。
拘束された容疑者を留置するか否かを、さっさと決定していくという。
警備の統括責任はハンブルク市警。他州からも機動隊が応援に来る。鉄道の駅、列車内、空港は、
連邦警察が通常のシフトにさらに3800名の警官を増強して警備。要人の身辺警護とホテルの警備には、
連邦検察局が1000名を増員して当たるという。
この期間、G20関連でハンブルクに滞在者する人の数は、ジャーナリストなども含めて1万人。
警備の費用は1億5000万ユーロ(現在のレートで190億円強)と聞いた。
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
7月2日の日曜日には、最初の大掛かりな抗議活動が始まった。ハンブルクの市役所前の広場は、
警察発表8000人、主催者発表1万8000人の人々でぎっしり埋まり、ハンブルク港には、
様々な幟を掲げた色とりどりのボートやカヌーが浮かんだ。
URLリンク(gendai.ismcdn.jp)
グリーンピースのモーターボート5隻が、7万5000tの石炭を満載して通りかかった巨大な貨物船に
危険を冒して横付けし、船腹に“End Coal(石炭終焉)”と書き殴った。もちろん違法行為なので、
ただちに水上警察がボートを没収。4日夜は、ハンブルク市内の集会に、警察側が放水で応じた。
一番もめているのは、活動家たちが市内の緑地にテントを張るのを当局が認めないことで、
2日の夜には警察が立ち退かない活動家たちに対して催涙ガスを使用した。
過去、こういうキャンプが過激派の基地のようになってしまったことがあり、警察は態度を硬化させている。
さらに5日は、世界の平和活動家や錚々たる文化人が集まり、大々的な反G20のカウンターサミットが開かれた。
夜はエルベ川のほとりで、やはり反G20の野外ダンスフェスティバル。6日には打って変わって、
極右過激派の「ようこそ地獄へ」という物騒なデモが計画されており、騒乱が予想されている。
(以下リンク先で読んでください)
URLリンク(gendai.ismedia.jp)