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★風邪薬成分、安価な中国産で水増し 国内最大手メーカー
沢伸也、杢田光2017年6月22日05時01分
多くの風邪薬で使われている解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)製造で
国内最大手の原薬メーカー「山本化学工業」(和歌山市)が、
自社で作ったAAに安価な中国製AAを無届けで混ぜて水増しし、
製薬会社に出荷していたことがわかった。医薬品医療機器法(薬機法)
違反にあたり、厚生労働省が5月に立ち入り調査を実施。指導権限を持つ
和歌山県が近く処分する方針だ。
民間調査会社によると、国内でAAを製造しているのは2社で、
山本化学が国内シェアの約80%を占めている。AAを仕入れた製薬会社が
調合して風邪薬をつくり、病院で渡される薬や市販薬として広く販売している。
厚労省の立ち入り後、同社はAAのほか全製品の出荷を自粛している。
関係者によると、山本化学は、米国産の原料などを使い、和歌山市内の
工場でAAを製造している。しかし、これとは別に中国で作られた安価なAAを輸入し、
自社で作ったAAに混ぜて出荷していたという。費用を節減し、生産量を上げるためとみられる。
山本化学の関係者は「少なくとも数年前から、中国製を1~2割混ぜていた」と話している。
URLリンク(www.asahi.com)
水増しの構図
URLリンク(www.asahicom.jp)
山本化学工業=19日、和歌山市
URLリンク(www.asahicom.jp)