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★韓国政権に、トランプ氏「恩知らず」と激怒か
ソウル=牧野愛博2017年6月19日22時15分
韓国の文在寅(ムンジェイン)政権が先週、新たな対北朝鮮政策を発表した際、
日米と事前協議をしなかったと、日米韓関係筋が明らかにした。文政権は、
米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)配備でも米国の
意向に反する動きを見せるなど混乱。来週、康京和(カンギョンファ)外相を
米国に派遣し、月末の米韓首脳会談に向けた調整を急ぐが、
日米韓の対北朝鮮政策に齟齬(そご)が目立っている。
文大統領は15日、2000年の南北首脳会談を記念した演説で、
対北朝鮮政策について「北が核とミサイルの追加挑発を中断すれば、
無条件で対話に臨む」と述べた。文正仁(ムンジョンイン)・大統領統一
外交安保特別補佐官もワシントンを訪れた16日、北朝鮮の核・ミサイル
開発中断を条件に、米韓合同演習や米軍の戦略兵器派遣を縮小する
可能性に触れた。
日米韓は北朝鮮が非核化につながる具体的な動きを示さない限り、
対話に応じない姿勢をとってきた。関係筋によれば、新たな政策について、
文政権から日米に事前の説明はなく、両政府が韓国に真意を問い合わせたという。
これに対し、韓国大統領府は「文正仁氏の発言は個人的なもので、
韓米同盟の利益にならない」として、同氏に注意したが、
文大統領の発言の背景や意図についての説明はないという。
一方、文政権は6基の砲台のうち2基だけが先行して稼働している
THAADについて、配備先の環境影響調査を行う方針。
1~2年かかる調査が終わるまで、6基すべての稼働を認めない可能性が出てきた。
米国は一刻も早い完全稼働を求めているが、文政権は19日現在、
調査について詳細を米側に説明していない。関係筋の一人によると、
トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスでティラーソン国務長官らから
文政権のTHAADに関する方針の説明を受けた席で激怒。
THAADが韓国防衛の意味も持つため、韓国を「恩知らずだ」と名指しで非難したという。
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