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★<共謀罪法成立>国連薬物犯罪事務所「テロ対策に有効」
6/16(金) 8:00配信 毎日新聞
【ウィーン三木幸治】国際組織犯罪防止条約(TOC条約)を所管する
国連薬物犯罪事務所(UNODC)のデビッド・ダッジ広報官が14日、
毎日新聞の取材に応じた。条約加盟は、犯罪組織から利益を得ている
テロリスト対策などに「非常に有効」と強調した上で、加盟のために
「共謀罪」が必要との見方を示した。
ダッジ氏は、薬物や武器の密輸、人身売買など国境を越えた犯罪組織
による国際社会の損失は年間8700億ドル(95兆7000億円)になると指摘。
1国では対応できず、条約によって得られるメリットについて「法体系が違う各国が
連携した捜査や訴追が強化され、(容疑者の)送還などもスムーズになる」とした。
また、テロ対策は「国際的な情報共有と連携が最も必要な分野の一つ」であり、
条約が「国際協力への道を開く武器だ」と主張した。
15日に成立した改正組織犯罪処罰法を巡る国会審議では、
政府側が条約を結ぶためにテロ等準備罪の創設が必要とし、
不要だとする野党と対立した。ダッジ氏は、条約5条に記された
重大な犯罪の「合意(共謀)」か、犯罪集団への「参加」を罪にする
法整備が必要とし、改正法成立を「条約加盟への大きな前進。
熱烈に歓迎する」と述べた。また、UNODCがこれまで国連総会で、
各国に何度も条約加盟を促していることを付言した。
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