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★移民 年10万人受容を 作家・堺屋太一氏 明日への提言(1)
2017年06月16日14時00分 (更新 06月16日 14時06分)
外国人に日本語や法律、習慣を学んでもらい、試験も経て永住してもらうしかない。
一番良い例は「相撲部屋」だ。外国人力士は日本語が上達し、犯罪も少ない。
相撲を通じて永住する意欲がある。企業も同じように、外国人だけの集団をつくらず、
日本人の中で生活習慣を身に付けてもらうことはできるはずだ。
現在の技能実習制度は3~5年で母国に追い返す。これでは外国人が日本社会に
溶け込もうという気にならない。外国人による不動産や農地取得を緩和し、
一定の語学力や資産を持つ人には永住権を与えてはどうだろうか。
経済成長を目指さず「身の丈に合った国」でいい、という意見も聞くが、
人口減や経済停滞が「ほどほどの水準」で止まる根拠はなく、加速度的に縮小する恐れがある。
日本はドイツのような移民受け入れになじまない、という論調もある。
ただ、歴史をみれば17世紀や19世紀に日本は中国や朝鮮から大量の移民を受け入れた。
忠臣蔵で吉良邸に討ち入りした武林唯七(たけばやしただしち)の祖父は中国出身だ。
工芸分野のほか、各藩の医師や書記となった者もいた。
海外出身者が「次世代日本人」になった将来の日本では、明治維新後の「大正ロマン」
のように美意識の多様化が起きると想像する。日本初の喫茶店を開いたのは中国人だし、
神戸でハイカラ文化を生み出したのも中国人だった。
アジア諸国では今後10年で高齢化が進み、日本を含めた人材の争奪戦になる可能性がある。
残された時間は少なく、政治主導で「次世代日本人政策」を進めるべきだ。
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