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2017.6.14 05:04
★【産経抄】外国人の手を借りて日本を貶める日本人の了見 6月14日
▼米カリフォルニア大アーバイン校教授のデービッド・ケイ氏の「日本論」には、
まったく違う意味で驚かされる。表現の自由に関する国連特別報告者としてまとめた
「対日調査報告書」は、誤解と偏見に満ちていた。たとえばケイ氏は、政府当局者
からの直接、間接の圧力によって、メディアの独立性に懸念がある、と指摘する。
▼何を証拠に決めつけるのか。どこかの国のように、政府に批判的なジャーナリストが、
殺害されることはない。デモに参加しただけで、拘束されることもない。
ケイ氏は昨年4月、政府の招待で来日した。たった1週間の情報収集だけで、
報告書はまとめられた。
▼優秀な通訳の助けを借りて、せめて新聞や雑誌、テレビの報道を精査してほしかった。
メディアがどれほど多様な情報や意見を伝えているか、実感できたはずだ。
慰安婦問題や組織犯罪処罰法改正案についても、事実誤認がある。
URLリンク(www.sankei.com)
▼日本政府の説明には、一切耳を傾けなかった。最初から結論ありきだった、
と勘ぐりたくもなる。何より理解に苦しむのが、ケイ氏に偏った情報を吹き込んだ、
日本の市民活動家や報道関係者の了見である。
▼外国人の手を借りて、国際社会で日本のイメージを貶(おとし)める行為に、
どんな意味があるのだろう。もっとも、彼らの行動原理を分析したら、
それはそれで興味深い「日本人論」が出来上がるかもしれない。
URLリンク(www.sankei.com)