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★民進と共産など 金田法相の問責決議案を参院に提出
6月13日 15時41分
国会の会期末を来週１８日に控える中、「共謀罪」の構成要件を改めて
「テロ等準備罪」を新設する法案を審議している参議院法務委員会は、
午前中の参考人に対する質疑に続いて、午後、政府に対する質疑を行いました。
これに先立って開かれた理事会で、民進党は、「参考人質疑の内容を踏まえて、
さらなる審議が必要だ。１３日、委員会で採決することは認められない」と主張し、
採決しないと確約するよう求めましたが、自民党は、「今、現在、採決するつもりはない」
と述べるにとどめました。
このため、民進党と共産党などは、午後３時すぎ、法案の採決を阻止するため、
金田法務大臣に対する問責決議案を参議院に提出しました。
これを受けて、法務委員会は、質疑の途中で、休憩となり、そのまま散会となりました。
一方、参議院内閣委員会で審議が行われている国家戦略特区法の改正案をめぐっても、
民進党は、特区での学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、
担当大臣として、事実の隠蔽に加担したなどとして、山本地方創生担当大臣に
対する問責決議案を参議院に提出しました。
これを受けて、参議院議院運営委員会の理事会は、１４日本会議を開いて、
金田大臣と山本大臣に対する問責決議案の採決を行うことを決めました。
与党側は、いずれの問責決議案も否決したうえで、すみやかに審議を再開し、
「テロ等準備罪」を新設する法案などを今の国会で確実に成立させたい考えで、
会期末を前に、与野党の攻防が激しくなっています。
■金田法相「誠実な答弁や対応重ねたい」
金田法務大臣は国会内で記者団に対し、「衆議院でも参議院でも、
法案の重要性について誠意を持って答弁を重ねてきたつもりだ。
引き続き、私が頑張ることができるなら、国民に安心してもらい、
法案が重要で必要だと理解してもらうために、誠実な答弁や対応を重ねていきたい」と述べました。
■参院法務委 秋野委員長「質疑できず大変残念」
参議院法務委員会の秋野委員長は、国会内で記者団に対し、
「野党側からは、問責決議案の提出について明確な説明はなかった。
委員長としては、質疑を積み重ねることを望んでいたが、それができなかったのは大変残念だ」と述べました。
■自民 西田氏「審議放棄の意味は非常に重い」
与党側の筆頭理事を務める自民党の西田昌司氏は記者団に対し、
「あすの参議院本会議で問責決議案を否決することになると思う。われわれが野党側の
要求に沿って、充実した審議を行うことを提案してきたが、それをみずから放棄したことの
意味は非常に重い」と述べました。
■山本地方創生相「岩盤規制の改革 断固やり抜く」
山本地方創生担当大臣は、内閣府が入る中央合同庁舎で記者団に対し、
「きちんと誠実に答弁しているし、岩盤規制の改革は、あらゆる既得権益に負けず、
断固やり抜く」と述べました。
■官房長官「２人とも誠実に国会対応」
菅官房長官は午後の記者会見で、記者団から法案審議への影響について質問されたのに対し、
「２人とも国会での質疑に誠実に対応してきていると思っている。あとは国会のルールに基づいて
対応していくことだと思う」と述べました。
■自民 国対委員長「会期内に法案成立を」
自民党の竹下国会対策委員長は記者会見で、「金田法務大臣に対する問責決議案は、
法務委員会の審議を止めるために出してくるだろうと予測していたが、山本地方創生担当
大臣については、『なぜ』と言わざるをえない。あす、問責決議案の処理をしたあと、
野党側がどういう行動をとるのか、先が見えていない状況だが、会期内に法案を
成立させるつもりで、参議院には最後まで頑張ってもらう」と述べました。
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民進党と共産党などは、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐり、
金田法務大臣に対する問責決議案を参議院に共同で提出しました。
2017.6.13 15:42
民進、山本幸三地方創生担当相の問責決議案提出 加計問題で反発
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