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★小笠原諸島 西之島で噴火確認 火口周辺警報を発表 気象庁
4月20日 17時50分
気象庁によりますと、小笠原諸島の父島の西およそ130キロにある西之島で、
20日午後2時半ごろ、海上保安庁の上空からの観測で、噴火が確認されたということです。
西之島で噴火が確認されるのはおととし11月以来で、海上保安庁の観測では、
島の中央にある火口付近から白っぽい噴煙が立ち上り、大きな噴石が飛び散って
いるのが確認されました。また、溶岩も確認され、火口や山腹から流れ出たと
考えられるということです。
さらに、気象庁が気象衛星から送られてきたデータを分析した結果、19日夜から
西之島の付近で、周りに比べて温度が高い領域があることが確認されたということです。
このため気象庁は、今後も噴火が発生する可能性があるとして、午後4時半前、
西之島に「入山危険」を示す火口周辺警報を発表し、火口からおおむね1.5キロの
範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
また、海上保安庁も航行警報を発表し、付近を通る船舶に注意を呼びかけています。
西之島では、4年前の11月からおよそ2年にわたって活発な噴火活動が続き、
島の大きさはもとの島のおよそ12倍に拡大しました。その後、おととし11月以降、
噴火は観測されず、気象庁は2か月前のことし2月、火口周辺警報をいったん解除していました。
■専門家 火山活動が再開か
西之島の火山活動に詳しい東京工業大学の野上健治教授は、海上保安庁が撮影した
映像などを分析した結果、「島の中央部にある火口から、溶岩がバシャバシャと噴水のように
噴き出している様子が確認できた。西之島では、4年前からおよそ2年にわたって活発な
火山活動が続いてきたが、今回の噴火は、この時と場所や形態が似ていて、いったん
休止していた火山活動が再開したのではないか」と話しています。
そのうえで、「火口から溶岩が勢いよく噴き出していることから、新たに大量のマグマが
地下から供給されていると見られ、このまま噴火が続けば、溶岩が再び海岸に達し、
場合によってはさらに島の面積が広がる可能性がある」と述べ、今後の火山活動の
推移を注意深く監視する必要があると指摘しています。
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