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2017.4.15 05:04
★【産経抄】いまだに「アベ政治を許さない」 何がそこまで許せないのか考えた 4月15日
通勤途上、国会そばの地下鉄永田町駅の出入り口辺りに、
「アベ政治を許さない」と記されたビラが落ちていた。
いまだにこんなものがと一瞬驚いたが、つい最近も耳にしていることに気が付いた。
民進から除籍された長島昭久元防衛副大臣が記者会見で、そう叫ぶことを求められると
同党の体質を明かしていた。
▼思い起こせばこのフレーズは、平成27年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の
トップ10にも選ばれている。憲法学者やニュースキャスターらがスローガンとして持ち上げ、
国会前デモや集会などではプラカードが高々と掲げられたほか、電車内の広告上に違法に
シールが貼られていたことも。
▼ふと考えた。時の政権や首相に対し、国民や政敵が批判するのは至極当然だとしても、
何がそこまで許せないのだろうかと。24年の第2次安倍晋三内閣発足後、
国内総生産(GDP)が47兆円、雇用は170万人増加したことか。
完全失業率が2・8%まで低下し、22年ぶりに2%台となったことか。
▼それとも、大卒就職率が97・3%と政府が調査を始めた平成9年以降、最高を記録したことなのか。
株価が旧民主党政権時代の2倍を超えて推移していることか。
安倍首相がトランプ米大統領から破格の厚遇を受けていることは、看過できないというのか。
URLリンク(www.sankei.com)
▼冗談はさておき、発足4年以上がたっても50~60%という高い内閣支持率を保つ政権に対し、
惰性で漠然と「許さない」と唱え続けてみたところで、共感の輪は決して広がるまい。
まだやっているよと、受け流されるのがオチである。
▼感情をぶつけるだけのあおりやレッテル貼り、反対のための反対は、民心に響かない。
民進党をはじめ野党には、そろそろそこを自覚してもらいたい。
URLリンク(www.sankei.com)