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2017.4.13 12:00
★【国際情勢分析】消えた90億円 「史上最大」のサイバー窃盗の背後に浮かぶ北朝鮮 外貨獲得ルート先細り原因か
金融機関へのサイバー攻撃により大金をだまし取る犯罪を、北朝鮮が大がかりに
展開させている可能性が浮かび上がっている。犯行には、過去に北朝鮮による
犯行とされたサイバー攻撃を仕掛けたグループの関与が推認され、手口や組織性
などから背後に北朝鮮当局の存在が色濃くにじむ。国連安全保障理事会の
制裁決議などを受けて外貨獲得ルートが先細る北朝鮮が、サイバー攻撃による
外貨獲得に必死となっている状況がうかがえる。
× ×
「史上最大」とされるサイバー窃盗が起きたのは、昨年2月。ニューヨーク連邦準備
銀行が管理するバングラデシュ中央銀行の口座がサイバー攻撃を受け、8100万
ドル(約90億円)が盗まれた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(3月24日、アジア版)によると、北朝鮮の金正恩
(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長暗殺計画を描いた映画を制作したソニーの
米映画子会社「ソニー・ピクチャーズエンタテイメント」に対して、2014年にサイバー
攻撃を仕掛けた「ラザルス」と呼ばれるグループが関与。米司法当局が北朝鮮による
指示があったとみて捜査しているという。
ソニー子会社への攻撃は、米連邦捜査局(FBI)がすでに北朝鮮の犯行だと断定しており、
情報機関の偵察総局が関与したと目されている。
URLリンク(www.sankei.com)
同紙は、米ソフトウエア会社シマンテックの技術者の話として、「ソニーの時に使われた
攻撃ツールと技術は、バングラデシュ中央銀行の時と同じものだ」と伝え、同様の攻撃は
南米エクアドル、ベトナムの銀行にもあり、バングラデシュ中央銀行の事件と関連する
として連邦検事が捜査中だとしている。
× ×
「ラザルス」の影は、別の事件でもちらつく。
米紙ニューヨーク・タイムズ(3月27日、国際版)によると、北朝鮮と関係するハッカーが
ポーランドの複数の銀行にサイバー攻撃をかけ、世界100以上の企業・団体の口座から
資金を盗もうとした。実際の被害は確認されていないが、その攻撃能力の高さに専門家らは注目している。
攻撃は昨年10月ごろから始まり、ウイルスをポーランド金融規制当局のウェブサイトに仕込ませ、
アクセスした銀行が誤ってダウンロードするのを待つ手口が使われた。「ウオーター・ホール・アタック
(水飲み場型攻撃)」と呼ばれるもので、水飲み場に集まる獲物を待ち伏せする方法から名付けられたものだ。
URLリンク(www.sankei.com)
同紙は、事件を分析したシマンテックが、ポーランドの攻撃を仕掛けたハッカー集団が
バングラデシュ中央銀行、ソニー子会社への攻撃にも関与していたと見ていると伝えた。
他にも世界銀行や欧州中央銀行、バンク・オブ・アメリカ、ロシアやメキシコ、チリなどの
中央銀行も標的とされており、同紙は「世界経済の大半から遮断されている北朝鮮が、
現金を得るためにサイバー攻撃能力を積極的に使おうとしている」と指摘する。
同紙は韓国当局者の話として、北朝鮮は1990年代初めからサイバー攻撃の能力を
向上させてきており、1700人のハッカーとそれをサポートするコーチや指導教官ら5000人を抱え、
海外で活動させているとしている。
米財務省によると、サイバー作戦を主導する偵察総局に所属するサイバー要員は6000人に
上るとされる。韓国政府は近年同国の放送局や原発運営会社などを狙ったサイバー攻撃は
偵察総局の犯行とみている。
URLリンク(www.sankei.com)
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