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2017.3.30 05:00
★国後島で進む露「要塞化」 兵舎、インフラ…駐屯地拡充 武器格納庫に地対艦ミサイル「バル」
【モスクワ=遠藤良介】産経新聞は29日までに、ロシアが北方領土の国後島で
建設している新駐屯地の画像を消息筋から入手した。画像からは、将校用住宅や
訓練施設が続々と建てられ、北方領土の要塞化が急速に進んでいる様子がうかがえる。
武器格納庫には、新型の地対艦ミサイル・システム「バル」が収容されていることも確認された。
北方領土での駐屯地建設の模様は、ロシアでもほとんど報じられることがない。
国後島では、既存駐屯地の領域を拡充する形で、水道や暖房などインフラの整備と、
武器格納庫や兵舎といった施設の建設が急ピッチで進んでいる。「バル」については、
8発のミサイルを搭載した複数の車両が画像にとらえられた。
国後、択捉両島には、ロシア軍第18機関銃・砲兵師団の推定約3500人が駐留。
新駐屯地は択捉島でも建設されており、両島で計392の軍施設が計画されている。
昨年11月には、国後島に射程130キロの「バル」、択捉島に同最大300キロの
地対艦ミサイル「バスチオン」が配備されたことも明らかになった。
URLリンク(www.sankei.com)
昨年12月の日露首脳会談以降、両国間では北方領土での共同経済活動に
向けた協議が活発に行われているものの、プーチン露政権は領土問題に関する
立場を軟化させてはいない。北方領土での軍備増強には、対日牽制(けんせい)
のほか、弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)が常駐するオホーツク海をにらみ、
海峡防衛を強化する狙いがある。
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国後島の新駐屯地に配備された最新の地対艦ミサイル「バル」=提供写真
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国後島で建設が進む新駐屯地。白い円筒状の建築物はミサイル・システムなどを収容する格納庫=提供写真
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