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★訪日外国人患者の「医療費踏み倒し」で病院がピンチ
まいじつ 2017年3月12日 10時30分
外国人観光客が医療費を未払いにしたまま帰国する問題が相次ぎ、病院が悲鳴を上げている。
関係者は、「食い逃げは逮捕されるのに、医療費の踏み倒しは許されるのか」と憤りを隠していない。
空港近くの、とある医療センターに来院する人は、大半が急患だ。
しかし、未納となる人は旅行保険に加入しておらず、クレジットカードも持っていないことが多い。
膨大な医療費をその場で支払えないため、帰国されてしまうとそのまま連絡が途絶え、
治療費を徴収できないことになる。
「日本と違い、中国では診察費は前払いです。救急車でさえ誰が料金を支払うか
決めてからでないと、どんなに重症の患者がいても出動しません。
しかし、日本は後払いのシステムですから、治療費の踏み倒しも起きやすいのです」(医療ライター)
多くの日本人旅行者は、海外損害保険に加入してから旅立つ。そのため診療費は保険で
カバーすることが多く、現地で現金支払いするケースはごく稀だ。海外で医療費の
未払いを行う日本人はほとんどいないが、これは世界では稀なのである。
■ トラブル防止のために医療通訳を雇う病院も
「治療前に十分なコミュニケーションが取れていないと『ここまで治せとはいっていない』
と難癖を付けてくるケースも多いのです。この医療センターでは、外国人観光客との間で
医療費をめぐるトラブルを経験して以来、独自の未収金防止マニュアルを作成し、
医療通訳も常勤しています。
URLリンク(www.excite.co.jp)
事前に医療費を明示して、治療法も細かく説明して、カード払いでは原則として頭金を
もらうなどの対策を施しました。それでも問題はなくならないといいます」(同・ライター)
こうしたことから日本の保険各社は、相次いで訪日外国人向けの商品を発売し始めた。
「すでに三井住友海上火災やあいおいニッセイ同和損害保険が、宿泊先の旅館や
旅行代理店など法人向けの旅行保険を発売しています。英語や中国語など12カ国語の通訳のほか、
通院すべき医療機関を紹介するサービスが付き、5日間滞在で加入料はひとりあたり約1400円に設定。
100万円を上限に医療費を負担する商品です。損保ジャパン日本興亜も、個人旅行者向けの保険を
発売しており、英中韓の3カ国語に対応できるコールセンターで24時間対応し、
患者に提携する約800の医療機関を紹介しています」(保険ライター)
URLリンク(www.excite.co.jp)