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★スカーボロ礁など比の排他的経済水域内に中国の探査船が侵入、と国防長官
2017.3.10 まにら新聞
昨年7月から12月にかけて、スカーボロ礁など南シナ海を含む比近海の3カ所で
中国の探査船数隻が数回にわたり目撃されていたことが分かった。ロレンサナ国防
長官が9日、明らかにした。また昨年5月、中国がスカーボロ礁で開発を計画し、
米当局が制止していたことにも言及した。
3カ所ともフィリピンの200カイリ排他的経済水域(EEZ)内。スカーボロ礁は、
2012年から中国の実効支配が続き、比人漁師が漁を妨害されていたが、
昨年10月のドゥテルテ大統領訪中をきっかけに巡視船が同礁から撤退、
漁が再開されている。中国による調査活動が報告されたことで、
地域の緊張が再び強まる恐れがある。
ロレンサナ長官は、今後、対象海域で中国の探査船を確認した場合、
追い払うよう比海軍に命じた。
船が目撃されたのは、スカーボロ礁のほか、ルソン地方パラワン島北西沖に位置する
リード礁(比名、レクト礁)とルソン島北東部に広がるベンハム隆起。いずれも海底に
豊富な天然資源を有するといわれる。
比海軍などが巡回した昨年後半、リード礁を中心に、頻繁に探査船が目撃された。
船は長くて約1カ月間、同じ海域に停泊していたという。昨年12月、ミンダナオ地方
スリガオ市の病院に不審な中国人船員が運ばれ治療を受けたため、比国軍が衛星
写真を使って船員の乗る船を監視したところ、ベンハム隆起をしきりに往来していたという。
同長官は中国船の動きについて、「潜水艦の航行に向けた事前調査との報告もある」
と見解を述べた。
同長官はまた、昨年5月、スカーボロ礁で中国が開発を計画していたと指摘。
「土や建材を積んだ大型船が、同礁付近で確認されたとの報告を米国から受けた。
米当局の説得で計画は中止されたようだ」と話した。
同長官によると、国防省は中国探査船の比海域侵入について、外務省を通じて
繰り返し在比中国大使館に苦情を伝えたが、中国側は事実を否定している。
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