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★北朝鮮「化学兵器ない」 軍縮会議で正男氏事件に初言及
【ジュネーブ聯合ニュース】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）
朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男（キム・ジョンナム）氏の殺害事件で
国際的な非難を受けている北朝鮮が２８日（現地時間）、
ジュネーブ軍縮会議で事件に初めて言及した。
在ジュネーブ北朝鮮政府代表部のチュ・ヨンチョル参事官は同会議で、
猛毒の神経剤ＶＸが殺害に使われたとするマレーシア警察の発表を念頭に、
「（北朝鮮は）決して化学兵器を保有、使用していない。
マレーシアで起きた事件に対する疑惑と仮定を全て拒む」と述べた。
また、韓国政府が同会議で、北朝鮮による化学兵器使用の脅威が現実になった
として北朝鮮の国連加盟国資格の停止を訴えたことに対し、卑劣でとんでもない
主張だと反発した。正男氏の名前は出さなかった。
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★金正男殺害：追い詰められた北朝鮮、マレーシア・中国に高官派遣
北朝鮮が28日、マレーシアにリ・ドンイル前国連次席大使を、中国に李吉聖（リ・ギルソン）
外務次官をそれぞれ派遣した。北朝鮮・金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の
異母兄、金正男（キム・ジョンナム）氏殺害事件後、マレーシアが北朝鮮との断交を
取りざたし、中国は北朝鮮産の石炭輸入を禁止するなど、外交的孤立が深刻化している中、
こうした状況から脱するための動きと見られる。
リ・ドンイル前国連次席大使を含む北朝鮮代表団はこの日、クアラルンプール国際空港に
到着した後、すぐに駐マレーシア北朝鮮大使館に向かった。リ・ドンイル前国連次席大使は
北朝鮮大使館前で「人権問題を解決するためにマレーシアに来た。クアラルンプール国際
空港で死亡した北朝鮮人民の遺体を北朝鮮に戻し、マレーシア警察に逮捕された北朝鮮市民
（リ・ジョンチョル容疑者）の釈放問題を協議し、北朝鮮とマレーシアの友好関係を強化
するために来た」と述べた。「証拠隠滅」のため正男氏の遺体と逮捕された北朝鮮の
容疑者を一日も早く北朝鮮に連れ戻し、マレーシアの反北朝鮮世論を鎮めるための
訪問と受け止められている。
しかし、マレーシア警察庁のハリット・アブ・バカル庁長は同日、リ・ドンイル前国連
次席大使の「遺体引き取り」発言に対して「法と原則に基づき、この国で起きた殺人事件を
捜査する」と述べた。北朝鮮側の要求を事実上、拒否したものだ。アマド・ジャヒドゥ
・ハミディ副首相も同日、「正男氏の家族を今も待っている」と語った。正男氏の遺体が
安置されているクアラルンプール中央病院は同日、「規定上、家族が引き取らない遺体は
最長で3カ月後に火葬されるが、今回の事案は重大性を考慮して当局の指示があるまで
（無期限）保管するだろう」と明らかにした。
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