17/02/12 11:29:36.48
★〈時代の正体〉教材としての日本社会 朝鮮学校補助金考
カナロコ by 神奈川新聞 2/12(日) 6:07配信
朝鮮学園の保護者たちが、神奈川県民として納税義務を果たしていることは
周知の事実です。教育内容を理由に、朝鮮学園に通う児童・生徒だけが
補助を受けられないことは、県の財政を司(つかさど)る知事の判断として、
到底受け入れ難いことです。
朝鮮学園の保護者と生徒に対する露骨な差別と排除は、将来に洗い流すことの
できない心の傷を残し、怒りと悲しみを植え付けるだけであります。
私たちは知事に対して、今回の「留保・停止」決定を即時撤回し、
引き続き補助金を支給することを強く求めます〉
問題は2011年、朝鮮学校の全国統一の歴史教科書「現代朝鮮歴史」から
拉致問題の記述が削除されたことを黒岩知事が問題視したことに始まる。
県は拉致問題の「適正な記述」を学園側に要請。14年3月、外国人学校への
補助金交付から子どもたちへ補助に制度を切り替えた際も、朝鮮学校に対して
のみ交付の「前提」として教科書改訂を求めた。
県は昨年11月、16年度中の改訂が困難になったため同年度分の約5300万円の
交付を留保。さらに今月8日、17年度当初予算案への計上も見送ると発表した。
県私学振興課は「朝鮮学園の対応次第で新たな判断があり得る」と話し、
留保している補助金の交付と補正予算案への計上の可能性を示唆する。
補助金を目の前にぶら下げ、要求を突きつけているようにしか映らない。
学園の談話に示されているように、そもそも教科書改訂はあらゆる意味で前提になり得ないというのに-。
■民族を学ぶ学校
インターナショナルスクールが米国の原爆投下をどう教えているか、中華学校の教科書で
尖閣諸島がどう記述されているか、問われることなく学費の補助は行われている。
なぜ、朝鮮学校の教科書だけ「日本の常識に合った記述」(私学振興課)が求められるのか。
なぜ、朝鮮学校だけ「前提」が設定されるのか。なぜ、教科書の改訂という教育内容への
あからさまな介入はまかり通るのか。
朝鮮学校だからか、朝鮮学校なら何をしても許されるのか-。朝鮮学校に通う3人の
子どものオモニ(母親)、白(ペク)珠妃(チュビ)さん(47)は「なぜ」の問いを重ねた。
〈ウリハッキョ(私たちの学校)には日本国籍、韓国籍、朝鮮籍、フランス国籍、ガーナ国籍と、
いろんな国籍の子どもがいます。私はママさんバレーをしているのですが、コーチに
「朝鮮学校って北朝鮮から来た人が通っている学校でしょ」と言われたことがあります。
コーチは定時制高校の元教師です。日本社会の朝鮮、朝鮮学校への認識はその程度です。
ウリハッキョは民族を学ぶ学校です。
私は小学校4年生のとき、日本の学校からウリハッキョに移りました。いじめを受けたからです。
いじめたのは先生でした。日本の地図の端っこにある朝鮮半島を指さし、「ここは朝鮮という国です。
とても悪くて汚い国です。白さんはこの国の人です」と言ったのです。
友達の半分は「朝鮮人でも関係ないよ」と言ってくれましたが、残る半分は先生と一緒になって
私をいじめました。先生は「あなたが朝鮮人だからいけないのよ」と言いました。
何でそんなことを言われなければならないのかと思いました。でも、形こそ違えど、いま大人たちが
ウリハッキョの子どもたちにしていることは当時と変わりません。
朝鮮というだけでなぜ差別されなければならないのでしょうか。差別を経験し、ウリハッキョに出合い、
ウリハッキョに救われ、だからウリハッキョを守っていこうという親はたくさんいます。
自分の民族を学び、民族を誇りに生きて何がいけないのでしょうか。民族の言葉、
民族の誇りを教えてくれる学校に通わせていることの何がいけないのでしょうか。
補助金は外国人学校に通う子どもの保護者に対するものです。
それがなぜ、朝鮮学校というだけで留保され、停止されなければいけないのでしょうか。
私はそれを聞きたい。
学校を差別する。民族を差別する。多文化共生をうたい、差別をなくそうとしている
神奈川でこんなことが起きるなんて、私には理解できません。私は神奈川が好きです。
こんな姿を子どもたちに残したくありません。
(抜粋、全文はリンク先へ)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)