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2017.1.29 14:00
★【新聞に喝!】生活保護ジャンパー報道に違和感 「単純正義」が新聞を滅ぼす ノンフィクション作家・門田隆将
新聞の普遍的価値観とは何だろうか。報道の使命を記者たちはどう感じているのだろうか。
17日付読売夕刊の記事もその一つだった。生活保護受給者の自立支援を担当する神奈川県
小田原市の職員が、〈保護なめんな〉〈不正を罰する〉など、受給者を威圧するような文言を
英語とローマ字でプリントしたジャンパーを着て各世帯を訪問していた、と報じたのだ。
〈生活困窮者を支えようという感覚が欠如している〉〈前代未聞だ〉という専門家の批判も
掲載された。小田原市は厳しく責め立てられ、他紙もこれに追随したのである。
だが、この記事に違和感を覚えた読者は少なくなかった。私もその一人だ。本当に職員たちに
「生活困窮者を支えようという感覚が欠如」していたのだろうか。いや、むしろ逆ではないか。
私は、そう感じたのだ。
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言うまでもないが、同制度は、生活困窮者に対して必要な保護を行い、自立を支援することを目的とする。
真に困っている人々を助けて、健康で文化的な最低限度の生活を送る権利を保障する素晴らしいシステムである。
だが、そこには「真に困っている人々」を助けるという大前提がある。もし不正受給を許したら、
社会の公平性が失われる。あくまで本来の原則が貫かれて初めて意義を持ち、納税者も納得するものだ。
だが、実態はどうだろうか。
厚生労働省によれば、27年度の1年間で明らかになった生活保護の不正受給件数は、
全国で実に4万4千件に達し、過去最高を記録した。不正受給者の中には、暴力団員など、
さまざまな人がおり、訪問で怒鳴り散らされ、時にはケガを負うこともある。
現に、小田原では、カッターで切りつけられた職員もいる。つまり、このジャンパーは、
不正受給に対して敢然と立ち向かおうとする職員たちが、お互いを助け合い、
気持ちを鼓舞(こぶ)するためにつくったものだろうと想像する。
URLリンク(www.sankei.com)
膨張する社会保障費は、今や32兆円を超え、国家予算の33%を占めている。
小田原の職員たちが、生活保護制度の真の価値を実現するために頑張っていることに
対して私たち納税者は拍手を送りたいと思う。
だが、その思いは、新聞には通じない。これは〈人権侵害にあたる〉と、「単純正義」を
大上段に振りかざすのだ。しかし、この問題に対してネットの反応が、ほとんど「職員よ、負けるな」
というものだったことが興味深かった。「偽善」と「単純正義」が新聞を滅ぼす、とは、言い過ぎだろうか。
URLリンク(www.sankei.com)
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