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2017.1.26 20:48
★【天皇陛下の譲位】民進・細野豪志代表代行、陛下の「人権」まで安倍首相に質問 衆院予算委
天皇陛下の譲位をめぐる議論が今国会の主要テーマとして熱を帯びてきた。
26日の衆院予算委員会では、民進党の細野豪志代表代行と山尾志桜里
前政調会長が譲位問題を取り上げ、安倍晋三首相にただした。野党の質問には、
政府が描く「一代限りの特例法」を封じようという意図もちらつき、議論は早くも
「政争の具」の様相を見せ始めている。(松本学)
「まず、国家の基本にかかわるご譲位の問題についておうかがいしたい」
細野氏はこう質問を切り出し、割り当てられた50分の質疑時間のうち、約7割を譲位問題に費やした。
細野氏は、政府の有識者会議が23日に示した論点整理で、法整備のあり方について
「一代限りの特例法」を重点的に評価したことを踏まえ「有識者会議で方向性を出すのならば、
憲法のあり方にも大きく反する」と強調。首相は「論点整理はまさに『参考』だ」と答え、
立法府での議論を尊重する考えを示した。
さらに細野氏は、「唐突な質問に思うかもしれないが」と断った上で、首相の皇室観を徹底的に追及した。
細野氏「天皇陛下を含めた皇室の皆さんの人権をどう考えるのか」
首相「一般の国民とは異なる一定の制約があるものと理解をしている」
細野氏「天皇陛下は『国民』ではないということか」
URLリンク(www.sankei.com)
首相「例えば、天皇陛下はパスポートを持っておられない。一般の国民とは異なる一定の制約があるご存在ということだ」
応酬の末、細野氏は「『陛下の人権をできる限り尊重していく』という言葉は残念ながら出なかった」と嘆いてみせた。
議論の背景に垣間見えるのは、「官邸と皇室の溝」を際立たせようという思惑だ。
細野氏は首相に「ご譲位に国民の9割が賛成をしているが(有識者会議の)ヒアリング対象者
14人のうち6人が反対意見を述べている。バランスが悪くないか」とも指摘し、
世論との乖離(かいり)を強調してみせた。
民進党の蓮舫代表は26日の記者会見で、譲位に関する法整備に関し
「閣法(政府提出法案)がいいのか、違う形の立法形態がいいのかも含め
見極めていかなければならない」と述べ、各党の合意を原則とする議員立法に
含みを持たせた。社民党は同日の「検討委員会」で議員立法による法整備を求めることを決めた。
議員立法を重視する姿勢には、政府が「皇室典範改正」を掲げる両党など
主要野党の意見を切り捨てないよう牽制(けんせい)する狙いもある。
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