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★使用禁止「保護なめんな」ジャンパー ネットでは「何が悪いのか」激励相次ぐ
2017/1/18 18:33
小田原市が行った2017年1月17日の緊急会見などによると、このジャンパーは、
10年前に生活保護担当の職員3人が支給を打ち切られた男からカッターナイフ
などで切られる事件をきっかけに作られた。それでも不正受給は許さないと士気を高め、
連帯意識向上のために職員から発案があったそうだ。
1着4400円で、これまでに職員計64人が自腹で購入した。外に向けたメッセージでは
なかったため、当初は、一人暮らしの高齢者が自宅で亡くなったときの片付け作業などに
ジャンパーを使っていた。しかし、次第にその意識が薄れて、冬の防寒着として受給者宅
への訪問などにも着るようになった。
これに対し、受給者とみられる人からマスコミに情報提供があって、ジャンパーの使用が発覚した。
会見では、市側は、受給者への配慮を欠いた不適切な表現だったとして謝罪し、
16日付で使用を禁止したことを明らかにした。一方で、ジャンパーを着用した経緯から
職員は処分せず、福祉健康部の上司7人を厳重注意するに留めた。
ジャンパーにある「SHAT」の英字は、市の生活支援課が18日にJ-CASTニュースの取材に
答えたところによると、「生活保護悪撲滅チーム」の頭文字を取ったという。英字自体には、
「クソ!」などと罵倒する意味もあるが、その意味をかけたわけではなく、米国警察の特殊
部隊「SWAT」にあやかったものらしいとしている。エンブレムは、英国の名門サッカークラブ
「リヴァプール」のを模したともみられている。
ジャンパーの背中にも、「SHAT」の英字が大きくあり、その下には次のような意味の英語が
つづられていた。
「我々は正義だ」
「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おうカスであると」
これは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」でギレン総帥がつぶやくセリフに似せたともみられている。
各マスコミでは、ジャンパーについて、「生活保護をもらうことが悪いことと受給者に受け取られ
かねない」などと識者の厳しい意見が紹介されており、批判的な報道がほとんどだ。
一方、ニュースのコメント欄では、「困ってる人を精神的に追い込んでる」などと批判もあるが、
擁護する声の方が多くなっている。「仕事熱心で良いじゃん」「何が悪いんだ?」
「マスコミこそ、偏ってる」といったコメントが支持を集めていた。
小田原市の生活支援課によると、1月18日正午までの2日間で、電話で237件の意見が寄せられ、
「受給者を何だと思ってるんだ」「職員の処分が甘い」といった批判の方が多かった。
しかし、ホームページの問い合わせフォームからの意見では、ネット上の声も反映してか、
寄せられた324件のうち、「職員はしっかり頑張ってほしい」などと賛同や激励の声が56%を占めていた。
URLリンク(www.j-cast.com)