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★ドイツ憲法裁、ネオナチ政党非合法化を却下
2017年01月17日 21:09 発信地:カールスルーエ/ドイツ
【1月17日 AFP】(更新)ドイツの連邦憲法裁判所は17日、ネオナチ政党
「ドイツ国家民主党(National Democratic Party of Germany、NPD)」を
非合法化すべきだとする申し立てについて、同党は排外主義を掲げているが
弱小政党で民主主義の秩序に真の脅威は与えていないとして却下した。
憲法裁のアンドレアス・フォスクーレ(Andreas Vosskuhle)長官は「NPDの目標は
憲法に反するものだが、現時点ではそれが成功することを示唆するに足る具体的な
証拠がない」として、申し立てを却下したと述べた。NPDは現在6000人の党員がいるとされる。
全国16州の代表からなる連邦参議院(上院)の申し立てによるNPDを非合法化
する試みが失敗したのは今回で2回目。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相
率いる政府は今回公式には関与しなかったが、NPDの非合法化を支持していた。
NPDは1964年、ネオナチ政党の「ドイツ帝国党(German Reich Party)」の
後継政党として結成。「ドイツ人のためのドイツ」などナチスドイツ(Nazis)の
流れをくむスローガンを掲げており、連邦参議院は「根本的な性格をナチスと共有」
する政党で、「自由民主主義による秩序の不安定化と転覆を望み」「恐怖を醸成している」
と警告。ドイツの情報機関は、超国家主義を掲げるNPDを極右政党と位置付けている。
2011年に「国家社会主義地下組織(NSU)」を名乗るグループが犯した人種差別に
基づく連続殺人事件が発覚し世論を震撼(しんかん)させると、ドイツ当局は極右
組織の取り締まりを強化し、2013年には連邦参議院がNPDの非合法化を求める
申し立てを行った。
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