17/01/02 14:33:34.54
★前代未聞! 中国が始める外国人「ABCランクづけ」制度
日系企業は大パニック
近藤 大介『週刊現代』編集次長
「おどろきの中国」という言葉があるが、外国人を選別する極めつきの制度が、4月から始まる。
北京でも上海でも、日本人駐在員たちは、前代未聞の措置に右往左往。スモッグの街からレポートする。
■現地法人社長も「Cランク」
「たしかにオレは、もうすぐ定年だし、中国語もからっきしできない。大学も私学出だ。
だがここでは一応、日系企業現地法人の総経理(社長)だよ。
それなのに自分の点数を算出してみたら、Cランクの国外追放対象。
しかも一緒に日本から来てる若い部下は、Bランクで許可されるって言うんだから、納得いかないよ」
PM2・5が500近くに達し、昼なんだか夜なんだかよく分からない北京の日本料理店街「好運街」の一角。
いまはやりの「燕京白生ビール」のジョッキを呷りながらボヤくのは、東京に本社がある中堅メーカーから
北京に派遣されている駐在員だ。同席した別の日本人駐在員も憤る。
「中国で外国人が駐在員ビザを取るには、以前から悪名高い『エイズ検査』をパスしなければならなかった。
それに加えて、習近平時代になって、『無罪証明書』の提出も義務づけられるようになった。
そのため、生まれて初めて東京・桜田門の警視庁に出向いて、ドキドキしながら『犯罪記録なし』
という証明書をもらったものだ。
それが今度は、駐在員のランク付けだと? 中国は一体、何様なのだ」
このほど筆者は北京と上海を一週間回ってきたが、現地の日本人駐在員たちの口からは、
「A、B、C」というアルファベットが鳴り止まなかった。
それもそのはず、この11月に外国人の管理を担当する国家外国専家局の「外国人来華
工作許可工作小グループ」が、世界に例を見ない制度を突然、発表したからだ。
それは、来年4月1日から、中国に居住するすべての外国人を、Aランク(ハイレベル人材)、
Bランク(専門人材)、Cランク(一般人員)に3分類するというものだ。
URLリンク(gendai.ismcdn.jp)
発表文には、次のように記されている。
〈Aランクの外国人は、居住地域に明るい未来をもたらす優秀な人材のことで、居住を奨励する。
Bランクの外国人は、国内市場の需給や発展に応じて増減させていく人材のことで、居住を制御する。
一方、Cランクの外国人は、臨時的、季節的、及び技術を伴わないサービス業などに従事する
外国人で、今後は国家政策に基づきながら、居住を厳格に制限していく〉
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
■早慶卒でも0点
この突然の措置に度肝を抜かれ、パニックに陥っているのが、2万社を超える中国国内の
日系企業である。冒頭の駐在員のように、来年の4月になったら、「Cランクの外国人」
に分類されて、中国から追放される社員が続出しかねないからだ。
「これまでは、中国で買春をやったとか、犯罪行為を犯したとかいうことで追放になっていた。
それは納得がいく。
ところがこれからは、自分の水準が足りないということで追放になるのだ。
毎日、中国の厳しい法律や規律に従って生活しているというのに、まるで犯罪者扱いで、
やはり承服できない」(同・駐在員)
私が北京と上海で、日本人駐在員たちから聞いた一番多かった意見が、
この「納得がいかない」というものだった。
下の表が、中国政府が出した評価基準である。加算方式の120点満点で、
85点以上ならAランク、60点から84点まではBランク、そして60点未満がCランクに分類される。
URLリンク(gendai.ismcdn.jp)
例えば、年齢評価を見てみよう。日本人駐在員は、他国の駐在員に較べて、
中高年層が多いのが特徴だ。だが、50代後半の駐在員は、40代前半の駐在員の
3分の1しか価値がない存在とみなされるのだ。
また、「フォーチュン500強」に入っている企業の駐在員ならば、「5点」が加算されるというが、
7月20日に発表された「2016年版」で、日本企業は52社しか入っていなかった。
トヨタ自動車(8位)、ホンダ(36位)、日本郵政(37位)、日産自動車(53位)、
NTT(60位)などだ。
(以下リンク先で呼んでください)
URLリンク(gendai.ismedia.jp)