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★民進・山尾氏、ガソリン代不正は「秘書のせい」で済むのか 甘利氏追及では「秘書の責任は本人の責任」
2017.01.01
民進党の山尾志桜里前政調会長(衆院愛知7区)が事務所経費として地球5周分
というガソリン代を支出していた疑惑について昨年12月27日、名古屋市内で記者会見し、
元公設秘書が2011~12年に165件、計217万円を不正利用していたことを明らかにした。
会見は普段から山尾氏の疑惑を追及してきた各報道機関の政治部や社会部の
記者から逃れるように地元の愛知県内で開かれた。検事出身で当選2回ながらも
与党の大物議員を国会で舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及する威勢の良さは、この日はみられなかった。
山尾氏は一連の疑惑について、神妙な面持ちで「国民、県民に疑問や疑念を抱かせて
しまい申し訳ない。コンプライアンス徹底に努めたい」と説明した。カネの使途については
「元秘書側に確認できなかったが、総支部や後援会などの政治活動に使われた事実はない」
と語った。元秘書はすでに山尾氏に返金していることから、刑事告訴は見送るという。
「ガソリン代疑惑」は、山尾氏が12年にガソリン代として事務所経費から計429万円を
支出していたことが発覚し、浮上した。
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不正利用した元秘書は11年3月~12年7月に愛知県尾張旭市の地元事務所に在籍し、
その手口として県内のガソリンスタンドに廃棄されていた他人のレシートを事務所に提出し、
ガソリン代として精算していたという。1カ月の事務所のガソリン代が30万円を超えることがあった。
特に問題となったのはガソリンのプリペードカードを使った手法で、12年の収支報告書では
105回も購入(入金)していた。だが、元秘書が辞めた後も「ガソリンプリカ」の購入は続いており、
ピーク時の12年に比べて減ったが、15年の収支報告書にも50回、104万円分もあった。
一方、これまで山尾氏は疑惑に関し、「(元公設)秘書が関与した蓋然性が高い」と述べていた。
秘書の口利き疑惑で辞任した甘利明前経済財政担当相を国会で追及した際には、
「秘書の責任について本人の責任が免れるわけではない」などとぶった切っていた。
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