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★「歴史歪曲」は偏見から始まった 安倍・オバマ両氏、和解の総仕上げ
2016.12.28
安倍晋三が首相に返り咲いた直後の平成25年元日。在米ニューヨーク総領事館幹部に
一本の電話が入った。旧知の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の論説担当者だった。
「翌日の社説でアベを取り上げるから確認したい」
話を聞くと、「慰安婦=性奴隷」を否定する安倍を「保守反動の歴史修正主義者」だと
徹底批判する考えだという。総領事館幹部は「あまりにひどい」と事実誤認を正したが、
激しい口論となった。
総領事館幹部は「ある程度納得してくれた」と思ったが、NYT紙は翌2日付で
「日本の歴史を歪曲(わいきょく)する新たな試み」と題した社説を掲載した。
安倍が村山談話見直しを示唆したことについても「安倍は右翼ナショナリスト」
「日本の戦時中の歴史書き換えへの意欲を隠さない」「過去を歪曲する」と書き連ねていた。
こうした偏向した見方はNYT紙だけではなかった。米議会調査局が同年5月にまとめた報告書は、
安倍を「強固なナショナリストだ」と断じ、安倍の歴史認識が「地域の国際関係を混乱させ、
米国の国益を損なうとの懸念を生じさせてきた」と指摘した。
朝日新聞など日本の一部メディアが「安倍=歴史修正主義者」というレッテルを貼り続けた
ことが一因だとみられるが、中国や韓国が米議会などで歴史問題に関するロビー活動を
続けてきたことも大きい。
米大統領、バラク・オバマや側近もNYT紙と同じような認識だった。
「オバマは安倍に警戒感を持っていた」とある日本政府高官は断言する。
当初は首脳会談も渋り、初会談が実現したのは25年2月下旬だった。
ワーキングランチを含む1時間45分間、オバマは終始冷淡だった。
第2次安倍政権はオバマ政権と冷え切った状態からスタートしたのだ。
× × ×
安倍はオバマとビジネスライクな関係を続けてきたが、25年12月26日に安倍が
靖国神社を参拝したことで関係は一気に険悪化した。
「日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかし、日本の指導者が近隣諸国との
関係を悪化させる行動を取ったことに米国は失望している(disappointed)」
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
在日米大使館は、安倍を批判する声明を発表した。「裏切られた」という意味を含む
「disappointed」は同盟国には通常使わない。声明を指揮したのは副大統領の
ジョー・バイデンだとされる。
バイデンはこの2週間前、安倍に「韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に『安倍は靖国に参拝
しないと思う』と言っておいた。不参拝を表明すれば日韓首脳会談に応じるのではないか」と
電話をかけていた。それだけに「裏切られた」と思ったようだが、安倍はもっと激怒し、周囲にこうぶちまけた。
「同盟国である米国が中国と一緒になって靖国参拝を批判するとはどういうことだ。
中国を利するだけじゃないか。オバマ政権に戦略性がないことがはっきりした!」
× × ×
この指摘通り、米政府の反応は中韓両国を喜ばせ、欧米での歴史問題に関する
対日批判をますます強めた。その裏で中国は東シナ海や南シナ海での覇権拡大を着々と進めていた。
11月23日には、沖縄・尖閣諸島上空を含む防空識別圏(ADIZ)設定を強行した。
さらに武力による防衛的緊急措置を示唆し、圏内を飛行する航空機に事前報告を求めた。
安倍は「中国の領空であるかのごときだ。全く受け止めることはできない」と強く反発したが、
米側は取り立てて問題視しなかった。大統領補佐官(安全保障担当)のスーザン・ライスは
米中両国の「新大国関係」構築になお意欲を示し、尖閣諸島に関し「米国は主権の問題
には立場を取らない」と発言した。
安倍の靖国参拝翌日、NYT紙は「日本の危険なナショナリズム」と題した社説を掲載した。
あたかも安倍が東アジアの緊張を一方的に高めているかのような書きぶりだった。外交筋はこう解説する。
「当時、NYT紙とオバマ政権は蜜月関係にあった。社説はオバマ政権の考え方を相当反映していたと見てよい」
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