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2016.12.20 17:34
★【安倍晋三首相講演詳報(5)】真珠湾慰霊「新たな『リメンバー・パールハーバー』を和解の合言葉に」「私の今年の漢字は『動』」
「もはや戦後ではない」。この言葉を経済白書が書いたのは60年前、
昭和31年のことです。日本経済は先人たちの努力によりわずか10年ほどで
奇跡的な復興を遂げるわけですが、他方先ほどの日露の平和条約交渉も含め
戦後に発生した問題の多くは解決されないまま、私たちの世代に引き継がれて
きたことも事実であります。
歴史の問題もその一つであります。歴史認識をめぐっては戦後、国内で左右の
激しい論争が繰り返されてきました。そしてそのことがこの問題を、政治問題、
外交問題化する一因となっていました。私も歴史認識については、就任以来、
マスコミからも国会においても事あるごとによく質問を受けてきました。
しかし昨年、米国議会で演説を行い、夏には戦後70年にあたって内閣総理
大臣談話を発表して以降、そうしたことはなくなりました。今やこの談話すら話題に
上ることはめったにありません。歴史認識をめぐる論争はほとんど聞かれなくなりました。
それはこの談話の中身が多くの国民のみなさんに共有できるものであった、
その証左ではないかと思います。
URLリンク(www.sankei.com)
その昨年以来ずっと考えてきたのが、慰霊のためにハワイの真珠湾を訪問するという
ことであります。75年前、あの場所から日本と米国の戦争が始まった。かの地では
将来ある米国の若者たちの命が失われました。その後、4年近い激しい戦争の間に
日米双方で本当にたくさんの命が失われました。そうした尊い犠牲の上に現在の
平和がある。そのことをかみしめながら真珠湾では全ての犠牲者の御霊の前に、
二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。その不戦の誓いを新たにし、
世界へと発信したいと考えています。
「リメンバー・パールハーバー」。真珠湾を忘れるなというこのセリフは、戦時中、
米国の人々に、日本への敵対心をあおる言葉として使われたものです。
日米の国民は互いに憎み合うように仕向けられました。
しかし、あれだけ熾烈(しれつ)に戦った日本と米国は、戦後、和解の力によって
真の友人となりました。互いに絆で結ばれた同盟国であり、今や世界のさまざまな
課題にともに立ち向かう希望の同盟です。
日本と米国のリーダーがともに真珠湾を訪問する。これは、和解の大きな力を
世界に示すものです。世界では今も地域紛争が絶えません。一度起こった
対立はなかなか収束しない。憎しみが憎しみを生み、紛争当事者同士の
心から争いの芽を摘み取ることは、容易なことではありません。そうした紛争で
苦しむ世界中の人々にとって、この日米の和解の歴史は、希望の光を
もたらすものである。私はそう確信しています。
URLリンク(www.sankei.com)
私とオバマ大統領が、一緒に真珠湾を訪れる姿が、新たな「リメンバー・パールハーバー」、
そして和解の力を象徴する合言葉となることを信じ、そのような歴史的な訪問になれば
よいと考えております。
その真珠湾から帰ってきますと、もう12月28日。御用納めの日であります。
本当にいろんなことがあった本年も、残すところ、あとわずか10日あまりとなりました。
今年の漢字は「金」でしたが、私が選ぶ今年の漢字は「動」。
銅メダルの「銅」ではなくて、動くという「動」であります。
今年は、英国のEU(欧州連合)離脱など、世界においてもさまざまなことが
大きく動いた年だったのではないでしょうか。
米国では、トランプ氏が次期大統領に選出されました。直後に電話会談を行い、
そして11月半ばにニューヨークで、世界の首脳に先駆けて会談を行いました。
会談に行く直前に、今年一世を風靡(ふうび)したピコ太郎の「PPAP」を
トランプ次期大統領の孫娘、5歳のアラベラ・ローズさんが踊っている動画を見せてもらいました。
たまたま、打ち合わせをしたときにですね、一緒にいた外務審議官が、
こんな画像がありますよといって私に見せてきた。これは、今まで外務省が直前に
情報提供した情報の中で最も有意義な情報の一つだったのではないかと思います。
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