16/12/20 16:16:21.36
★母親殺害で男性無罪 千葉地裁「統合失調症の圧倒的な影響下」
2016年12月20日 14:29
船橋市高根台の自宅で2014年6月、同居する母親=当時(71)=を刃物で
刺して殺害したとして、殺人罪に問われた無職の長男(46)の裁判員裁判で、
千葉地裁(高橋康明裁判長)は20日、「統合失調症の圧倒的な影響下で行われた。
心神喪失の状態にあったという合理的な疑いが残る」として無罪(求刑・懲役10年)
の判決を言い渡した。
公判では、長男が統合失調症に罹患(りかん)していることから、責任能力の有無
などが争点になった。弁護側は「統合失調症の圧倒的な影響で、行動制御能力を
完全に失っていた」として無罪を主張していた
高橋裁判長は判決で、長男が母親に合計100カ所以上の傷を負わせたことについて
「このような犯行を行う意思や目的を、正常な精神機能の面から理解することは困難」
と指摘。また、母親との間に大きなトラブルが生じたことは一度もないことなどから
「病状が安定している状態の人格とは異質な出来事」と判断した。
その上で「統合失調症により一貫した行動をとることが難しく、行動を制御できない
状態になった。自身の判断を挟む余地はなかったとの疑いが残る」と結論付けた。
長男は14年6月21日夜~22日朝、自宅で母親を刃物で刺して殺害したとして逮捕。
千葉地検は約3カ月間にわたって鑑定留置を実施し、責任能力の有無などを調べていたが、
同年10月に「責任を問える」として起訴した。
URLリンク(www.chibanippo.co.jp)