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2016.12.17 07:07
★島根県議会、慰安婦意見書撤回求める請願不採択 元軍人ら無念
島根県議会が平成25年に議決した慰安婦問題に関する意見書の撤回決議を
求めた請願が16日、県議会本会議で不採択となった。意見書が論拠とする米議会
下院決議や河野談話などの前提が大きく揺らぎ、他の自治体で同様の意見書撤回の
動きがみられる中での請願だったが、提出した元軍人らは「なぜ誤った認識を放置して
おくのか」と悔しさをにじませた。
県議会は25年6月、「日本軍『慰安婦』問題への誠実な対応を求める意見書」を議決し、
政府などへ提出した。慰安婦に対する旧日本軍の関与を認めた平成5年の「慰安婦関係
調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」や、米下院が2007(平成19)年に
「旧日本軍が女性を強制的に性奴隷とした」として謝罪を求めた決議などに言及。
その上で政府に、河野談話の実行を求める内容だった。
今回請願を出したのは、山陰両県の元軍人「島根戦中派の会」の4人。
同種の請願提出は、26年12月に続いて2度目となる。
提出者の1人、松本良博さん(90)=松江市八束町=は「日本や戦友の名誉回復のため、
撤回してほしかった」と嘆く。15歳で少年飛行兵となり、福岡県の大刀洗(たちあらい)
陸軍飛行学校で指導者として終戦を迎えた松本さん。「同期の多くが大陸などに出征
したが、『従軍慰安婦』という言葉など聞いたことがなかった。日本をおとしめるための
戦後の造語だ」と振り返る。
同日の本会議に先立って審査が行われた総務委員会では、成相安信議員が
「虚偽の証言に基づく突拍子もない内容が、意見書で文章化されている」と撤回を訴えた。
これに対し、他議員は「当時、女性が人権侵害を受けた事実はある」「島根県議会が
河野談話の是非を判断すべきでない」などと撤回を否定。採決の結果、不採択となっていた。
「当時の実情を知る者として本当に悔しい」と松本さん。成相議員も「竹島問題を抱える
島根県としては慰安婦問題への対処を自ら正し、歴史を正しく理解するべきだ」と指摘する。
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