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2016年12月16日(金)
★高齢者運転の女子高生死亡事故、81歳被告に実刑 地裁「過失重い」
昨年12月、さいたま市浦和区の市道で、同市緑区の県立蕨高1年
稲垣聖菜さん=当時(15)=を車ではねて死亡させたとして、
自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた、同市浦和区
東岸町、無職河内節二被告(81)の判決公判が16日、さいたま地裁で
開かれた。古玉正紀裁判官は「過失により尊い人命が失われた結果は重い」
として、河内被告に禁錮1年6月(求刑・禁錮2年6月)の実刑判決を言い渡した。
判決は、河内被告が約6・6メートル手前で聖菜さんの存在を確認したが、
アクセルとブレーキを踏み間違えて、車を時速約20キロ~25キロに急加速
させて聖菜さんに衝突したとして、ハンドルやブレーキ操作を誤った点を重視し、
「前方注視が不十分だった」と指摘。古玉裁判官は「注意義務違反の程度が大きい」
「被害者1人の過失運転致死の事案の中でも重い部類」と述べた。
河内被告が取り消された運転免許を再取得しない意向を示して反省し、
高齢であることなどを酌むべき事情はあるとしたが、「行為責任の観点からすれば、
禁錮刑の執行を猶予するのは相当と言えない」と実刑の理由を述べた。
この日、河内被告は灰色のスーツで出廷。主文が読み上げられている際は、
震える体を証言台で支え、じっと前を向いていた。遺族、傍聴席、裁判官に
向かってそれぞれ一礼をして法廷を後にした。
判決によると、河内被告は昨年12月23日午後2時半すぎ