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2016.12.7 05:04
★【産経抄】原爆投下と真珠湾同列視はあり得ない 12月7日
ルーズベルト米大統領が、連邦議会の上下両院合同会議で日本への宣戦布告を
求める演説を行ったのは、真珠湾攻撃を受けた翌日、1941年12月8日だった。
「昨日は、『汚辱の日』として永遠にとどめられる」。日本のだまし討ちを非難するとき、
必ず使われるフレーズである。
(中略)
▼先月、ニューヨークで行われた首相とトランプ次期米大統領の会談をめぐり、
米政府が不快感を示した、との報道が一部であった。その後ペルーで顔を
合わせた首相とオバマ氏が立ち話で済ました事実も、「不仲」の証拠とされた。
▼実は数分間の会話のなかで、ハワイで行う両首脳の最後の会談について、
最終確認が行われたようだ。首相は、オバマ氏とともに日米和解の総仕上げを
演出するつもりらしい。同盟の深化を中国やロシア、韓国、北朝鮮に見せつける、
絶好の機会にもなる。
▼ただ安倍首相は、今回の慰霊の旅はオバマ氏による広島訪問の「返礼ではない」
と強調している。当然である。一般市民を無差別に殺戮(さつりく)し、放射性物質を
まき散らした原爆投下と、軍事施設を奇襲した真珠湾攻撃、道義的に同列に
扱うのは歴史に対する冒涜(ぼうとく)でしかない。
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