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2016.11.19 12:20
★【博多駅前陥没】休業で数十万円の損害も… 賠償金受け取り辞退の経営者「被害は小さい、もっと他の必要なことに使って」
陥没事故で支払われる賠償金について、辞退を申し出た経営者がいる。
東日本大震災や熊本地震の被災地で支援活動に従事した経験から、
「私たちの被害は小さかった。もっと他の必要なことに使ってほしい」と語った。
はかた駅前通りに面する「タカラ薬局」には、事故が起きた8日、避難勧告が出た。
9日には再開でき、休業は1日だけだったが、数十万円の損害が見込まれる。
それでも岡村由紀子社長は市職員に「賠償金はいりません。
市で他に役立つことがあれば、そのことに使ってほしい」と申し出た。
岡村氏は東日本大震災や熊本地震の被災地で、薬剤師として支援活動をした。
甚大な被害を目の当たりにした。
だからこそ、今回の陥没事故で犠牲者が出なかったことに、心からほっとした。
「一人の命も奪われなかったのは、現場のみなさんの素早い対応があったから。
迅速な復旧にもありがたいと思っている」
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事故発生まで、現場では地下鉄七隈線の延伸工事が進んでいた。
岡村氏は「夜間、仕事をする作業員をよく見かけた。これからも頑張って、
工事を進めてほしい」とエールを送った。
現場そばにある「九州総合診療クリニック」(岡田享子院長)も、賠償金の受け取りを辞退する。
避難勧告が出た8日は休診を余儀なくされた。9日に再開したが、数日間は来院者が
普段より少なかった。それでもクリニック側は「東日本大震災や熊本地震と比べて被害が
小さかった。自分たちがもらうより、別のことで街に役立ててほしい」とした。(高瀬真由子)
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