16/11/18 13:05:10.78
★キーワードは“ポリコレ” 日本にもトランプ現象の影
毎日放送 11/16(水) 19:13配信
「ポリコレ」という言葉をご存知でしょうか。アメリカではトランプ氏の勝因の一つが「ポリコレ疲れ」とされ、
日本ではネット上でうかつな発言をすると「ポリコレ棒」で殴られる、という表現が生まれています。
聞きなじみのない言葉ですが、この機会に覚えていただくと、いま世界で起こっていることが腑に落ちるかも知れません。
いまもツイッターで発信を続ける橋下前大阪市長。トランプ勝利とヒラリー敗北について次のように分析しています。
「政治的きれいごと、ポリティカルコレクトネスが、論理矛盾を引き起こし、有権者との信頼関係を崩していく。
政治はきれい事ではなく実行だ」(橋下徹氏 今月13日のツイート)
ポリティカルコレクトネス(political correctness)、略してポリコレ。どんな意味なのか、皆さんご存知でしょうか?
「ポリは…ポリエステル?ポリ袋?パリコレやったらわかる」(女性)
「ポリスのコスプレ?全然ちゃうわ」(女性)
ポリティカルコレクトネスとは「政治的に正しい」振る舞いや表現のこと。人種や性別などの差別を防ぐため
アメリカで生まれた考え方で、たとえば黒人を「ニグロ」と呼ぶのを禁止して「アフリカン・アメリカン」に統一したり、
障がいがある人を「不利な条件の人」とするのをやめ、「挑戦する人」と言い換えています。
政治家には特に必要とされるポリコレですが、その常識を覆したのがトランプ氏でした。
「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込むレイプ犯だ」
「有名人なら女は何でもやらせてくれる」(ドナルド・トランプ氏)
ポリコレを無視した暴言の数々。それでも勝利した背景には、アメリカ国民の「ポリコレ疲れ」があったといいます。
「トランプ氏は演説の中でもしばしば、いまのアメリカは『ポリコレ』にうるさすぎると言っていて、
気を使ってばかりで窮屈に生きていくのはおかしいんじゃないかと盛んにアピールしていた」
(アメリカ現代政治に詳しい 神戸大学 安岡正晴准教授)
<ポリコレ疲れの理由1“現実との矛盾>
今年、広島を訪れ核廃絶を訴えたオバマ大統領。道徳的には正しくても、アメリカは世界で1,2を争う核保有国。
綺麗事と受け取った国民が多いといいます。
<ポリコレ疲れの理由2“上から目線の決め付け”>
ヒラリー氏の敗因の一つとされているのが、「トランプ支持者の半数は人種差別などを肯定する嘆かわしい人たち」と
発言したこと。上から目線での決め付けに、反感が広がったといいます。
「クリントン氏は盛んに、いかにトランプ氏が差別用語を言ったか集めたCMを作ったりしていたが、あまりその成果はなかった」
(神戸大学 安岡正晴准教授)
<ポリコレ疲れの理由3“揚げ足取りの『武器』に”>
「日本でもポリコレが話題となる場面が増えています。最近、女性差別だとして槍玉に上がったのがこちらのキャラクターです」
(神崎智大記者リポート)
海女をモチーフにした三重県志摩市の公認キャラクター「碧志摩メグ」。いわゆる「萌えキャラ」ですが
「性的描写が強すぎる」などと一部の市民から批判され結局、志摩市は公認を撤回しました。
本来は弱者への配慮だったポリコレがいまでは、揚げ足取りに使う武器のようになっているとして、
ネット上では「ポリコレ棒で殴られた」という表現まで広まっているのです。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)