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★FBI、クリントン元大統領の恩赦に関する調査文書を突然公開
2016年11月02日 10:38 発信地:ワシントンD.C./米国
【11月2日AFP】(更新)米連邦捜査局(FBI)はビル・クリントン(BillClinton)元大統領が、
民主党に多額の献金を行っていた女性支援者の夫(故人)に恩赦を与えていたことに
関する調査文書を公開した。クリントン元大統領の妻であるヒラリー・クリントン(HillaryClinton)
前国務長官が民主党候補として立候補している米大統領選の投票日が近づく中、
FBIによる突然の文書公開は驚きを持って受け止められいる。
大幅に編集された形で公開された129ページに及ぶ調査文書は民主党に多額の献金を
行っていた支援者の夫、故マーク・リッチ(MarcRich)氏に関するもの。この件で訴追はなされず、
調査は2005年に終了している。
リッチ氏についての文書は先月31日にインターネット上で公開されていたが、FBIの米情報自由法
(FOIA)に基づく情報公開請求を担当している部門が今月1日にツイッター(Twitter)で文書
公開の事実を明らかにするまで注目されていなかった。このツイッターアカウントは先月30日に
いくつかのツイートをするまで、ほぼ1年間、何の情報も発信していなかった。
民主党は、FBIが一度は終結していたヒラリー・クリントン氏の私用メール問題の捜査について
関連する可能性のある電子メールが新たに多数見つかったと公表して調査を再開したため
怒りをあらわにしているが、今回の文書公開についても疑問を呈している。
URLリンク(www.afpbb.com)
■恩赦を受けるために献金?
リッチ氏は米国で脱税の罪により正式に起訴されたが、その当時スイスで生活していた。
一時FBIの最重要指名手配犯の一人だったリッチ氏は2013年にスイスで死去した。
クリントン元大統領は任期最終日の2001年1月20日、リッチ氏に恩赦を与えた。
FBIは同年、調査を開始した。
公開された調査文書はリッチ氏の元妻、デニス・アイゼンバーグ・リッチ(DeniseEisenbergRich)氏の
氏名を隠しているが、「(リッチ氏の元妻は)民主党の大口の献金者であり、この献金が恩赦に
影響を与えようとしていたものだった可能性がある」として予備的な調査を始めるよう進言する
内容を含んでいる。
文書によると献金の一部はクリントン一家の慈善団体「クリントン財団(ClintonFoundation)」の
前身である「ウィリアム・J・クリントン大統領財団(WilliamJ.ClintonPresidentialFoundation)」に
行われていた。
URLリンク(www.afpbb.com)