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2016.10.27 00:25
★【暴言大統領】フィリピン経済支援で日中が火花 規模には質で対抗
２６日の日本とフィリピンの首脳会談は、中国が軍事拠点化を進める南シナ問題について
平和的な解決の重要性を確認したが、フィリピンをめぐる日中両国の火花は、安全保障
分野にとどまらず、経済支援にも及んでいる。圧倒的な規模の経済支援を切り札とする
中国に対し、日本は質の高さを武器にフィリピンの発展を支える戦略だ。
ドゥテルテ大統領の来日に合わせて、日本はドゥテルテ氏の地元、ミンダナオ島を支援
するため約５０億円の政府開発援助（ＯＤＡ）を用意した。比政府系銀行を通じて
ミンダナオの民間企業や農協に資金を融資し、農業振興を図ることで雇用促進や地域の
安定化につなげる狙いだ。
円借款で資金を提供するだけではなく、融資を行う比政府系銀行の審査能力の向上まで
日本が支援する。融資しても不良債権化させてしまっては、ＯＤＡ事業が続かないからだ。
政府関係者は「こうしたきめ細かさは中国にはない視点だ」と強調する。
ドゥテルテ政権は地方都市を活性化するため、ダバオやセブのインフラ開発のマスタープラン
策定に着手する。日本はその策定を援助することも表明。マスタープランが具体化すれば、
さらにその事業を後押しする。
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