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★NHKは悲願、地方民放は試練 ネット同時配信解禁へ
上栗崇、藤崎麻里2016年10月19日03時03分
総務省が全面解禁の方針を固めたテレビ放送のネット同時配信は、
民放の地方局にとっては経営を揺るがしかねない試練であり、
受信料の対象を広げたいNHKにとっては悲願だった。
テレビ各社は今後、スマートフォンやパソコンという同じ土俵で海外勢ら
動画配信大手と利用者を奪い合うことになる。
「民放には多数のローカル局が存在している。行政が同時配信を推し進めるなら、
しっかりとした議論が必要だ」。日本民間放送連盟の井上弘会長(TBS会長)は
9月の定例記者会見で、ネット同時配信の解禁を進めようとする総務省にそう釘を刺した。
全国一律で経営しているNHKと違い、民放は各地の地方局が独立経営している。
キー局がつくった番組に加えて各局独自の番組も流し、CMも地方局ごとに集めて
収入源にしている。もし在京キー局の番組がそのままネットで全国に流れれば、
地方局は視聴者を失い、経営が立ちゆかなく恐れがある。
そこで民放各局が検討しているのは、各地方局もネット配信を行い、
地域ごとに見られる放送局を限定する方法だ。
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テレビのインターネット同時配信のイメージ
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