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★ヒラリー氏、習近平氏を「洗練されている」と褒める=ウィキリークス
2016/10/15 05:10
米国務長官で民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏は、習近平中国国家主席について、
前任の胡錦涛氏よりも「洗練されていて、影響力がある」とし、褒めていた。ウィキリークスにより
漏えいされた2013年以降の非公開のスピーチ記録と電子メールにより明らかにされた。
「広く影響力を持ち、経験のある政治家」
ヒラリー氏の選挙事務長ジョン・ポデスタ氏のGmailから漏えいした電子メールによると、
クリントン氏は同氏とのメールのなかで、習氏について「少なくとも、広く影響力を持ち、
経験のある政治家」としている。特に、軍へのコントロール強化と、北朝鮮に対する
姿勢などの政策は、米国にとって「良いこと」ととらえていた。
習氏について「彼は中国国内と国外の関係者に働きかけるレバーの違いを分かっている。
称えるべき」とまで記していた。
公式には、ヒラリー氏は習近平氏について対照的な姿勢を示していた。
2015年、習近平氏が女性の権利についてスピーチしたとき、5人の女性活動家が
投獄されたことを取り上げて「恥知らず」と非難していた。
クリントン氏には20年以上の米中外交の実績がある。そのうえで、習近平氏の経済と社会の
改革は「彼の権威を象徴するもの」とし、「彼は経済改革のために計画を立てている。
いくつかのことは大々的なものだ。例えば社会改革の一つに、一人っ子政策の終了」
とクリントン氏は書いている。
2015年、中国の家族計画「一人っ子政策」は終わり、2人目を持つことが許可された。
クリントン氏は2013年11月、金融大手CMEグループでの非公開スピーチで、習氏について
「共産党と軍のなかで、非常に早く、自らの権力を強化してきた」と発言。
また、クリントン氏の考える2008年から2012年の中国周辺地域の「最大の懸念」は、
外交政策に影響をもたらす中国軍の存在だったことを明かした。習近平政権がスタートして、
習氏による軍の支配が強まったことで、中国軍と協力していた北朝鮮の動きを制御することが
できるとの見方も示していた。
「習近平国家主席は、その権限を強化しようと努めている。これは良いことだと思います」と、
クリントン氏は述べた。
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