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★領土返還見返りに シベリア鉄道延伸求めるプーチンの思惑
2016年10月07日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
安倍政権が北方領土交渉にかまけている中、ロシアがムチャクチャな要求を吹っ掛けてきた。
完成100周年のシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道をつなぐ大陸横断鉄道を、
日本に造るよう求めているという。要は領土返還の見返りに、カネを出せと言っているに等しい。
仮にシベリア鉄道を日本まで延伸させると、費用はどのくらいかかるのか。
経路としては、サハリンに最も近いシベリア鉄道ハバロフスク駅と間宮海峡(約7キロ)を結び、
海峡トンネルを通した後、サハリンを縦断。宗谷海峡(約42キロ)を再びトンネルで抜けて、
北海道の稚内駅に到達する。
鉄道ジャーナリストの梅原淳氏はこう言う。
「石油や天然ガスなどの資源を船ではなく、列車でじかに運ぶことができるのが両国にとっての
メリットでしょう。ただし、莫大な費用がかかります。鉄道を1キロ造るのに約50億円、
トンネルを1キロ造るのに約100億円かかるといわれています。さらに、ロシアと日本の
“接続先”である稚内駅が通る宗谷本線も、貨物列車を通すために線路を改良する
必要があります」
仮にこれがうまくいけば、シベリア鉄道が新幹線などの高速鉄道を導入する際、
日本の技術を採用する可能性が高くなるとみられている。しかし、トータルで元は取れるのか。
■北朝鮮崩壊を見越し
地図上で確認する限り、その走行距離は約1500~1600キロ。単純計算すると、
10兆円規模の大プロジェクトとなりそうだ。それも完成は、20~30年後になる見込み。
資源を運ぶためだけなら、パイプラインを使うほうが現実的で、実際に計画が検討されている。
そもそも、なぜ、ロシアはこんな要求をしてくるのか。ロシアに詳しいジャーナリストがこう言う。
「ロシアが恐れているのは、北朝鮮が“崩壊”して、難民が押し寄せてくることなんです。
中国は北朝鮮との国境付近で万全の態勢を取っていますが、ロシアと北朝鮮の国境付近は
警備どころか、人自体がほとんどいない。今、陸路と海路から難民になだれ込まれると、
ロシアは防ぎようがない。そうなる前に極東地域を活性化させ、人を集めておきたいんです」
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