16/10/06 15:16:02.68
★朝鮮人犠牲者、刻銘に壁 平和の礎、遺族希望も公文書不在
2016年10月06日 13時25分 琉球新報
戦争中に朝鮮半島から動員され、沖縄で戦死したとみられる朝鮮人2人の遺族が
糸満市摩文仁の「平和の礎」に刻銘を希望しているものの、沖縄での戦死を証明
する公的書類がないために申請できていないことが、5日までに分かった。
遺族の手続きを支援している「沖縄恨(はん)之碑の会」(安里英子代表)は
「朝鮮人犠牲者の実態を明らかにするためにも、朝鮮人の刻銘基準を弾力的に
運用してほしい」と求めている。
2人は権云善(クォンウンソン)さんと朴熙兌(パクフィテ)さん。いずれも厚生労働省が
保管する在隊履歴などから第32軍直轄の特設水上勤務第104中隊の配属が
分かっている。同隊の軍夫編成表から、権さんが本島配置の第3小隊、朴さんが
渡嘉敷島に配置された第1小隊にそれぞれ属していたことも判明している。
沖縄恨之碑の会の沖本富貴子さん(66)によると、権さんの息子の水清(スチョン)さ
ん(78)は、沖縄戦の帰還者から、父親の最期について「洞窟に入った時に洞窟が
爆破された」という証言を得ている。朴さんの娘の春花(チュナ)さん(72)も、帰還者から
「民家からサツマイモを盗み食いした」として、父親が日本兵に首を切られたのを見たと伝え聞いた。
しかし、2人とも「行方不明」となっており、韓国の戸籍に死亡のみ記載されている。
沖縄恨之碑の会は9月23日、県議会に、2人の刻銘や、朝鮮人犠牲者についての
県独自の調査などを求める陳情書を提出。陳情書は6日、開会中の9月定例会
文教厚生委員会で審議される。沖本さんは「日本政府による調査が行われず、
朝鮮人犠牲者のほとんどが『行方不明』になっている。沖縄戦の実態を後世に伝え、
恒久平和を目指す平和の礎の理念のためにも、朝鮮人に対しては、沖縄県民の
場合と同様に基準を弾力的にするべきだ」と話す。
URLリンク(news.nifty.com)