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★豊洲市場 「地下空間の水から微量ベンゼン」は誤り 東京新聞訂正
東京新聞は9月24日付夕刊1面で「豊洲地下 大気から微量ベンゼン」と見出しをつけ、
建物下の地下空間(地下ピット)で15~16日に採取した大気を検査した結果、
環境基準を下回る微量のベンゼンを検出したと発表したことを報じた。
その中で、地下空間から採取した水の検査でも「微量のベンゼンを検出した」と報じたが、
「不検出」だったとして25日付朝刊で訂正した。
東京都中央卸売市場が24日発表した資料には、3箇所の地下ピットの水と6箇所の
井戸水の水質検査結果が記されていた。それによると、15日採取した地下ピットの水は
3箇所ともベンゼンは「不検出」となっていた。井戸水は5箇所から0.002〜0.008mg/L
(1リットルあたりミリグラム)のベンゼンが検出されていたが、環境基準の0.01mg/L未満だった。
一方、大気検査は6箇所の地下ピット、3箇所の1階地下ピット入口部分で実施されていたが、
0.0005〜0.0025mg/m3(1立方メートルあたりミリグラムのベンゼンが検出されていたが、
環境基準の0.003mg/m3だった。
担当記者が、井戸水からベンゼンが検出された結果を地下空間から検出されたものと
誤解した可能性がある。
なお、東京都中央卸売市場は9月13、14日に行った地下空間の水質検査の結果も
発表しているが、いずれも有害物質は不検出もしくは環境基準値を下回る結果となっている。
9月29日には地下水モニタリングの検査速報値を発表し、201箇所の観測井のうち2箇所から
ベンゼン0.0011〜0.0014mg/L、1箇所からヒ素0.0019mg/Lが検出された
(いずれも環境基準値をやや上回る)としている。
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