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★日米、南シナ海問題で対中包囲網 誤算はドゥテルテ比大統領“暴走”
2016.09.09
東南アジア諸国連合(ASEAN)や日本、米国、中国など計18カ国の首脳が参加した
東アジアサミットで、安倍晋三首相は、東・南シナ海に進出を続ける中国を「緊張を高める
行動を自制し、国際法に基づき平和的解決を追求すべきだ」と強く牽制。オバマ米大統領も、
中国が全面敗訴したハーグ裁定は最終的で拘束力があると指摘。対中包囲網は一定の成果を挙げた。
前日の日・ASEAN首脳会議で、中国の海洋進出に懸念を示したのは「複数の国」
(日本同行筋)にとどまっていたが、東アジアサミットではほとんどの国が南シナ海問題に言及。
オバマ氏も「法の支配」の重要性や仲裁判断の尊重を訴え、力の行使に反対する考えを示した。
「仲裁裁定を『無効』と発言した国は一つもなかった」(日本政府関係者)という。
仲裁裁定を無効とする中国からは李克強首相が参加したが「南シナ海問題は当事国の問題」とし、
他の国は関与すべきではないとの従来の立場を主張するのみだった。
日米にとって誤算だったのが、仲裁裁判の当事国であるフィリピンのドゥテルテ大統領だった。
オバマ氏を「売春婦の息子」とののしって首脳会談がキャンセルされたほか、ASEANと米国の
首脳会議を、頭痛がひどく起きられなかったとして欠席した。東アジアサミットでも南シナ海問題
には一切言及せず、オバマ氏らを前に、米国の植民地時代に殺害されたというフィリピン人の写真
を掲げ、5分以上にわたり持論を展開した。
中国もASEAN切り崩しを進めており、東・南シナ海情勢は今後も予断を許さない。
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