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★朝鮮半島から強制連行…目尾炭鉱労働者 １００人が参列、冥福祈る 小竹 ／福岡
毎日新聞2016年9月5日 地方版
第二次世界大戦中に災害や病気で亡くなった旧古河鉱業目尾（しゃかのお）炭鉱の労働者ら
２５２柱の遺骨が眠る小竹町新多（にいだ）の「松岩菩提（しょうがんぼだい）」の
供養祭が４日、同町中央公民館で約１００人が参列して行われた。
遺骨の大部分は朝鮮半島から強制的に連れて来られた人々。過酷な労働条件の中、
落盤などの災害、病気や栄養失調などで命を落とし、敷地内の小竹合盟墓地に葬られた。
閉山後、１９９２年に土地開発で墓地が破壊されたため、遺族や在日コリアンが中心になって
「小竹町合盟供養塔管理組合」を結成し、遺骨を収集して９４年に供養塔を建てた。
秋の供養祭は今年が２３回目。台風接近で会場を公民館に移し、スクリーンに供養塔の映像を
映して行われた。式には地元の関係者や在日コリアンの代表らが参列。犠牲者に黙とうし、
１人ずつ献花して冥福を祈った。
遺族を代表して、妹と弟、叔父の３人の遺骨を納める同町新多の鄭守尚（日本名・木村政男）
さん（９４）は「最近、在日コリアンに対する差別的な言動が目立つようになり、
涙が出てきそうになる。このような悲しい出来事を二度と繰り返さないために、
私は生きている限り供養を続け、戦争のむごたらしさを伝えていきたい」と語った。【塩満温】
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