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★【神奈川】歴史知ってヘイトなくす 在日2世の宋富子さんが講演会
2016年8月16日
在日コリアン二世の宋富子(ソンプジャ)さん(75)=川崎市川崎区=が十六日、
ヘイトスピーチ(憎悪表現)問題について、中原区で講演する。宋さんは、川崎市内などで
繰り返される在日コリアンへのヘイトスピーチを「歴史が正しく認識されればなくなるはず」
と考えており、自らの体験などを交えて語るという。 (小形佳奈)
宋さんの父は、一九二六年に来日し、土木作業員をしていた。宋さんが二歳の時に亡くなり、
母が廃品回収などをして七人の子どもを育てた。小学校時代、宋さんは「朝鮮人は殺してやる」
と言われ、トイレに閉じ込められたり殴られたりするいじめを受けた。「自分はだめな人間だと
思い込んでいた」
二十歳で生まれ故郷の奈良を離れて結婚。川崎区で自動車修理工場を営む夫との間に一男三女を
もうけた。末っ子の長男(49)が通った保育園で牧師に「今は植民地時代ではない。
民族名を名乗る自由がある」と言われ、目が覚めたという。
「植民地ってなんだろう」「どうして今まで誰も、民族名を名乗っていいと言ってくれなかったんだろう」。
宋さんは猛勉強の末、第二次大戦前に働くため日本に渡ってきた人々が戦後、日本に同化させられる中で
自分の出自を隠さざるを得なくなっていった事実を知った。
「日本人を恨むより、正しい歴史を伝えることに命をささげよう」と、在日コリアンと日本人の交流施設
づくりなどに奔走。現在はNPO法人「文化センター・アリラン」(東京・大久保)の副理事長を務めている。
「七十年前からヘイトスピーチにさらされ、死ぬことばかり考えていた人生が、人と出会い、
歴史と出合って変わった」と宋さん。講演では、自らの体験と、「日本の教育では教えない」
歴史について語る考えだ。
会場のエポックなかはらは、中原区上小田中六の二二の五で、JR南武線の武蔵中原駅近く。
午後一時半から戦争体験を語り継ぐ朗読劇に続き、宋さんが講演する。参加費五百円。
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