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2016.8.6 05:03
★小池都知事、リオ出張費を大幅“薄化粧” 舛添氏予算の約７分の１
東京都の小池百合子知事（６４）は５日、初めての定例記者会見に臨み、
リオデジャネイロ五輪閉会式（日本時間２２日）で五輪旗を引き継ぐセレモニーに出席すると
正式に発表した。出張経費は約１０００万円で、舛添要一前知事（６７）時代の予算を
約７分の１に圧縮。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長らとも会談予定で
“費用対効果”の高さをアピールした。
小池氏が初の定例会見で“選挙公約”を一つクリアした。「選挙期間中に申し上げましたが、
ファーストクラス、スイートルームは使わない方針です」。リオ五輪閉会式への出張計画を発表し、
舛添氏が組んだ約６９００万円という予算の大幅な削減を明らかにした。
「人数は私を含めて５人。総額はざっくり１０００万円。それでも高いと仰る方もいるかもしれませんが、
地球の裏側に参るということと、『早割』などが見つけにくいので」
期間は１８日から２４日までの７日間で小池氏はビジネスクラス、４人の随行員はエコノミークラスを利用。
さらに「ホテルはＩＯＣが提供することになっています」。前任者がこだわったスイートルームに泊まらない
どころか“招待”で宿泊費をカットすると明かした。
これに止まらず、小池氏は「そう、そう、そう。今回ＩＯＣから車両の提供があります」と追加情報を提供。
舛添氏は隣国の中国でもレンタカー代に２００万円を計上。底知れぬＶＩＰ待遇への執着が都民の
反発を招いただけに、ここぞとばかりに“都民目線”をアピールした。
現地ではバッハ会長らと会談するほか、閉会式で五輪旗を引き継ぐセレモニーに出席。
「輸送やセキュリティー、ボランティアなど運営状況を視察する。東京と日本を強力にアピールし、
２０２０年東京五輪・パラリンピックへの世界の期待を高めたい」と意欲満々だ。
前日は安倍晋三首相に「一本取られた」と言わせた小池氏。この日は前任者の失態を巧みに活用、
海外出張費の削減という分かりやすい結果を出した。
★五輪以外の問答
このほか小池氏は、１１月７日に予定されている築地市場の豊洲へ移転について「いったん立ち止まり、
市場関係者の話を聞く時間を設けたい」と語った。延期の可能性は「仮定の話」として明言しなかった。
舛添氏が提案した韓国人学校への旧都立高校（新宿区）の有償貸与は、改めて白紙に戻す考えを示した。
また選挙戦で応援を受けた若狭勝衆院議員について「改革本部を設ける際、問題点のあぶり出しに
関してはプロ中のプロ。これからも連携をとっていきたい」と協力を期待した。
★丸川氏も関係修復求める
丸川珠代五輪相が、リオ五輪開会式に出席するため現地入り。都知事選で「スタンドプレーばかりうまい人」
などと批判してきた小池氏について、「五輪にも思い入れがあって知事になったと認識している。
東京五輪の成功に向けて力を合わせたい」と述べ、関係修復をアピールした。小池氏が表明している
東京五輪予算の検証に関しては「すぐに中間まとめを作るんじゃないでしょうか。どのように取り組まれるか、
しっかり見ていきたい」と注視する考えを示した。
★森氏と初会談
２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、五輪開会式などへの出席のために
滞在しているリオデジャネイロから帰国後の９日に、小池氏と初会談する予定を明らかにした。
都側から「知事がごあいさつに上がりたい」との打診を受け、日程を調整したと説明した。
定例会見でこの件について質問を受けた小池氏は「まずは目的を共有することから始まろうかと思います」と答えた。
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