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★中国人部隊による日本人大虐殺を後世に伝える 通州事件シンポ初開催
夕刊フジ / 2016年8月2日 17時12分
1937年7月29日早朝、中国・北京東方にある通州という非戦闘地域で、
中国人部隊が、日本人居留民380人のうち、223人を大量虐殺する「通州事件」
が発生した。79年目の先週金曜日(29日)、同事件のシンポジウムが初めて開催された。
アジアでの軍事的覇権を強める中国の素顔を知り、戦後、日本人に植え付けられた
自虐史観を払拭する一助になりそうだ。
シンポジウムは、ユネスコの世界記憶遺産に、通州事件の資料の登録申請をしている
民間団体「通州事件アーカイブズ設立基金」(電話番号略)が主催し、都内で開かれた。
まず、ノンフィクション作家の加藤康男氏が今年2月、通州を訪問した報告を行った。
現地では巨大ビルが建設中で、虐殺事件の痕跡は中国政府によって地下に
封じ込められつつあるように見えたという。
犠牲者遺族も出席した。満洲棉花協会から通州に派遣され、妊娠中の夫人とともに
凶弾に倒れた石井亨さんのめい、石井葉子さんだ。葉子さんは、亨さんが残した
血染めの手帳に、「にぎやかに行くや三途の河原かな」という、辞世の句が記されて
いたことを紹介した。
当時の新聞は「無残 累々たる死屍(しし=死体)」「虐殺、掠奪(=略奪)、破壊、
鬼畜の乱舞」などと、その悲惨さを伝えていた。
中国近代史が専門である立命館大学の北村稔名誉教授は、中国人の残虐性について、
古代以来の文化に由来し、中華思想と朱子学によって独善的自己肯定として固定
されたと指摘。近代では、コミンテルンによる共産主義がそれを正当化した-など、
歴史的背景を分析した。
民間団体の代表である拓殖大学の藤岡信勝客員教授は『通州事件 目撃者の証言』
(自由社)に触れ、青龍刀で腕を切り落とされた老女が「くやしい。仇(かたき)をとって」と
言って絶命したエピソードを披露した。
日本人はこうした歴史的事実を知るべきだ。
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