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★自爆テロ、80人死亡=ISが声明、少数民族標的か-アフガン首都
【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールで23日、少数民族ハザラ人の
抗議デモを狙ったとみられる自爆テロがあり、内務省によれば少なくとも80人が死亡、
230人以上が負傷した。
AFP通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)系のアマク通信が「IS戦闘員2人が
イスラム教シーア派の集まりで自爆ベルトを起爆させた」と伝えた。事実上の犯行声明とみられる。
一方、反政府勢力タリバンは犯行を否定した。ガニ大統領はテロを受け直ちに声明を出し
「平和的なデモの実施は全国民の権利であり、(今回の事件を)深く悲しんでいる」と犯行を強く批判した。
ハザラ人は、隣国トルクメニスタンとアフガンをつなぐ送電線設営事業について、ハザラ系住民の多い
バーミヤン州を通すよう要求。カブール西部のデマザン地区に数千人が集まり、抗議デモを行っていた。
警察によれば、爆発は午後3時(日本時間同7時半)ごろ、デモ集会の中で起きた。
アフガン情報当局筋は時事通信の取材に「IS幹部が東部ナンガルハル州から3人の自爆テロ犯を
送り込んだ」と語った。AFP通信によると、内務省は「3人目は治安部隊に射殺された」と述べている。
ハザラ人は多民族国家のアフガンで全人口の1割を占め、シーア派を信仰。
スンニ派のISからは敵視される存在とみられる。
シリアやイラクを拠点としていたISは2015年1月、アフガンとパキスタンにまたがる地域を新たな
「領土」にすると宣言。タリバンの一部派閥を傘下に収めて以降、タリバンと激しい「縄張り争い」
を繰り広げている。
先月下旬にはナンガルハル州で治安部隊がISと衝突し、IS戦闘員約130人が死亡。
アフガンにおけるISの勢力拡大には、ガニ大統領や米政府も懸念を強めている。(2016/07/24-00:47)
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