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2016.7.19 01:00
★【杉田水脈のなでしこリポート(9)】東京都知事選は外国人地方参政権の是非こそが重要な争点ではないでしょうか
東京都知事選挙が始まりました。自民、公明両党、そして日本のこころを大切にする党が
元岩手県知事で元総務相の増田寛也氏を推薦しましたが、これに伴うゴタゴタが続いています。
私は東京都民ではないので「この人を支持します」という必要はないと思っていましたが、
ブログに「増田寛也氏を支持しないし、支持できない」と書いたところ、「なぜ?」という
ご質問が多くの方からあったので、お答えしたいと思います。
増田氏は元建設官僚であり、知事や総務相の経験もあるだけに、他の候補と比べて
実務経験に長けているというのはその通りでしょう。ですが、私が懸念しているのは
外国人への地方参政権付与をめぐる問題なのです。
日本のこころを大切にする党は、彼に推薦を出すにあたりこの件を確認したとfacebookに
発表しています。以下はその引用です。
≪増田寛也氏が過去に外国人地方参政権について認める考えを持っていたことはあるが、
東京都知事としてこの件を持ち出すことはないということを確認している。当然、我が党は
参政権は国民固有の権利であり、外国人地方参政権については認めない立場である≫
増田氏が外国人参政権を認めない立場に変わったのは、一体なぜなのでしょうか。
(1)時系列的な問題=過去はそう思っていたのが、現在は違う
(2)地域的な問題=岩手県ではよいが、東京都ではダメ
(3)外圧要件によるもの=要望があったので認めるべきと言ったが、要望がなかったらやらない
大きく分けると、この3つのパターンが考えられます。
政治家といえども、勉強していく中で考えが変わることはあります。また、時流の変化に対応
して前言を撤回をすることもあります。それが(1)のケースであり、増田氏が「色々と勉強して
考えが変わった」というならば、まだ話は分かります。
(3)のケースならば論外です。首長は要望の声の大きさに応じて行政を進めるべきでは
ありません。そうでなければ、ノイジーマイノリティに惑わされて、サイレントマジョリティーの
権利や利益を損ねかねません。このような外圧でコロコロと考えや政策を変えるような方は
首長失格だと言えるでしょう。
問題は(2)のケースです。これは地方分権の議論の中でとても重要な問題だと考えているからです。
(中略)
地方分権の時代だからといって「うちの県は国歌を君が代と違う別の歌にします」
「我が市では来月から共用語を中国語にします」などというのを認めるわけにはいきません。
外国人の地方参政権は、後者の事例に属します。自治体によって認める自治体と認めない
自治体が混在するような状態を作ってはなりません。国がはっきりと「外国人参政権は認めない」
と決め、地方にこの決定権限を譲るべきではありません。
ですから、増田寛也氏が外国人地方参政権について、もし都道府県の判断に委ねればよい
という考えをお持ちならば、到底支持することはできません。というよりも、そんな考え方の
持ち主が元官僚で総務相を務めていたかと思うとゾッとします。
私は衆院議員だった当時、「何を中央集権とし、何を地方分権とすべきか」という線引きの
議論をぜひ始めたいと思っていました。国会議員には、霞ヶ関の官僚出身の議員は
たくさんいますが、私のような地方自治体職員出身の議員はほとんどいません。
それだけに、私の経験を生かせるのではないかと思っていましたが、残念ながら議論は
緒に就きませんでした。
そんな中、道州制推進の中心人物として頑張っていたのが、今回の都知事選候補の
一人である元防衛相の小池百合子氏でした。」
保守の方の中には、地方分権や道州制と聞くだけでアレルギー反応を起こす方もおられますが、
地方の活性化は待ったなしなのです。一刻も早く「誤った地方分権をさせない」という考え方を
鮮明にさせた上で国と地方の役割分担について議論を盛り上げてほしいと思っています。
URLリンク(www.sankei.com)