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★安倍首相 応援演説の「帰れ」コールに反撃「妨害ばかりなんて恥ずかしくないのか」
2016年7月4日 17時0分 東スポWeb
自民党の安倍晋三首相(61)が3日、応援演説で「帰れ」コールを浴びせる一団に反撃に出た。
これまで安倍首相の演説会場には反安倍のプラカードを持つ集団が現れ、やじを飛ばすことがあり、
首相周辺は気をもんでいた。しかし、この日の安倍首相は「妨害ばかりなんて恥ずかしくないのか」と、
むしろ“口”撃していくスタイルを鮮明にした。
炎天下の渋谷・ハチ公前は人でごった返していた。日曜の夕方というだけが理由ではない。
安倍首相目当てにたくさんの人が集まったのだ。「安倍首相が来るってよ」と政治に関心の
なさそうな若者までもが足を止める。まだ安倍人気はあるらしい。
一方で懸念材料もあった。選挙戦が始まる前の6月19日、東京・吉祥寺で安倍首相の演説が行われた際、
「帰れ」コールが起きたのだ。安倍首相は「こういうことはやめましょうね」と引きつった笑顔で反応したという。
与党関係者は「首相が帰れコールを浴びるなんて、絶対に避けないといけないこと。やじを避けるために
一部の演説を回避したとささやかれたりもしましたが、とにかくマイナスイメージにしかならない」と嘆く。
少し遅れて来た安倍首相は汗だくになりながら、いつになく早口でまくし立てた。「観光も日本の成長の柱となった。
もっとお金を落としてもらうために規制緩和をした。これで社会保障の財源を確保していく」。
こう話す当人に向かって「戦争反対!」と叫ぶ集団がどこからともなく現れた。
年配の男女からなる20~30人の集団で、「アベ政治を許さない」と書かれた特製のうちわを掲げていた。
安倍首相の正面に陣取ると「帰れコール」などのやじを始めた。
「安倍内閣退陣」と書かれたプラカードが目に入ったからか、ただでさえ早口だった安倍首相はますますヒートアップ。
「批判ばっかりしている人たちがいますが、たまには自分で主張してほしい。妨害ばかりは恥ずかしい。
この演説を邪魔ばかりしている。こういう人たちに負けるわけにはいかない!」
通常、この手のやじは無視するものだが、安倍首相はむしろあおった。集まった聴衆も拍手で援護し、
批判の声はかき消された。
民進党関係者は「これが一国の首相かと思うと情けない。国会でもそうじゃないですか。野党の質問に対して、
『日教組! 日教組!』ってみっともない。こうやって言い返していくのはよくないですよ」と憤る。
反撃によって安倍首相はやじを飛ばす人たちを明確に“敵”認定し、支持者らは拍手で応えた。
支持者固めという意味では参院選にはプラスかもしれないが、長期的に見てどうなるか。
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